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NARUTO
三 

濡れた下着だけの姿に目を伏していると、ナルトので濡れた上着を脱ぐカカシ。

「・・・あるける?」

『うん・・・』

手を差し伸べられ握った。何かに掴まっていないと崩れそうで。

湯気が立ちのぼる露天風呂は屋根がついていて広い夕焼け空が視界に広まる。

岩に寄りかかりナルトと向かいあって座ると、びくりと肩が撥ねる。

『・・・あっ!』

カカシの指が中に入ってきて、先に当たった玉をぐりっと奥へとやる。

『とって、たま、とって・・・ああっ!』

「まだ、残ってるから、だめ」

宥めるように頬を啄み抜こうとすれば、飢えていた粘膜がカカシを待ちわびていたかのように彼の指をしめつける。

「・・・そんなに締め付けないの」

『やだぁ・・・も、やだっ!』

触れてくれない事にナルトは我慢できずに泣き出した。自分ばかりが彼を求めているような気がしてしまい、辛かった。

『なんで、いっ、言ったのに・・・っ、何回も言ったのにっ!』

もう知るか!癇癪を起したナルトはそこから出ようとカカシから離れるが、あっけなく捕まってしまう。

「逃げたらダメでしょ・・・」

『やだ、もうやだ・・・俺ばっかりやだっ!』

「先生はいつもそんなんだよ?」

うそだ。信じられない目でカカシを見ると、彼はやはりにこりと笑む。

「いつも、ナルトの中に入りたいの、我慢してるよ」

『・・・何で我慢すんだよ』

する必要なんてない。我慢なんてしてほしくないと思うナルトだが、彼の中はそんなものでは言いようがなかった。

「ナルトは、誰かに強く愛されることを知らないから。」

『・・・・っ』

直球過ぎる言葉はナルトの声を詰まらせた。

ナルトを抱き寄せ、カカシは言葉を続ける。

「ちゃんと分かってる?我慢しなかったら、一方的な欲情を押し付けるだけなんだよ。」

『でも先生はいつも・・・その・・・』

「だって俺はナルトを愛してるから、沢山可愛がりたい訳なのよ。」

苛めたくなるのも、からかいたくなるのも、愛おしい者だからこそ時間をかけてどっぷりと浸かっていたい。

「人によって愛し方は違うけど、こうして身体をくっつけてナルトと乱れていたいから。でないとキスもろくにさせてくれないでしょ。」

あれは傷付くなあ。わざとらしく独り言をつぶやくカカシの唇に、柔らかなものが触れた。

「・・・ん?」

『別に・・・嫌いとかじゃ、ないし・・・』

俯いて忙しなく動く瞳が、照れているんだと彼は気付き瞳を笑わせる。

「じゃあ、なに?」

『・・・むらっと・・・するから』

「――・・・はい?」

いまこの子なに言っちゃったの?

カカシの表情が驚きに変わり、ナルトを見つめる。

『だから、先生のキスは・・・身体が熱くなるから・・・っ、言えるかあ!』

いや、言ったよ、ほぼ全て。

そんな理由だったのか。不貞腐れている姿に、カカシは胸が熱くなる。

「キスだけでそうなるんだ?」

『したの先生だろ・・・』

「うん、だから俺が責任取らないとね」

キスだけでそうなるようになってしまったナルトの身体。この先を考えた時が怖くなって、避けるようになってしまった。

『っふ、ん・・・あ』

舌を吸われてじんと瞼が熱くなる。ひどく高ぶった気分のまま濡れた口づけに応えるナルトは、しなやかな彼の首筋を抱きしめた。

「・・・だいじょうぶ?」

『う、ん・・・っ』

眩暈のするそれをほどかれると、ナルトの息はあがり見上げた男の瞳は危険に光らせた色に魅入られ、身動きのできない腰の奥も疼き、ひどく急いた気分になる。

我慢がきかなく、自分も触れたいと云う気持ちが、ナルトを大胆にさせた。

「・・・ん?」

身体をずらし、まだ穿いているズボンに手をかけて彼の膨らみに触れる。

そこに唇を落とすと、頭を撫でられた。

「――してくれるの?」

『・・・ん』

湿り気頷き高ぶったものを外へと出し、先端の割れ目を舌先で撫でる。

舌に残ったしょっぱさが、彼も自分と同じなのだと分かると腰の奥がきゅんとなった。

ゆっくりと口腔内に彼のを包み、熱い下で湿り気を帯びてくるそれをさらに濡らすように、ひろげた舌で周囲をなぞる。

「上手く、なっちゃったね・・・」

『ふぅ・・・?』

ぽつりと呟くカカシの声に、苦さと照れを同時に感じた。

不慣れだった口淫に慣れたのは、カカシの為。けれど技巧を会得した訳ではなく、ただカカシの感じる所を攻めているだけ。

ほんの少しでも感じてもらいたくて、ただ直向きに触れて学習しているだけのこと。

ナルトもカカシから同じようにされてきた。ややらかく甘く、愛され乱れろと触れられた時間は、幸福な感覚は、なによりも身体が知っている。

時折きこえる彼の漏らす声が、ぞくりと背を振るわせると顎を掴まれた。

『・・・っ、きもちく、なかった・・・?』

「いいや、我慢できなくなったから」

続けてて。額に唇を落とされ伸びた腕は奥まった所。

ひくひくしているそこに指をあてると、ナルトの腰が逃げるが、軽々とカカシの長い腕に掴まれ引き寄せられる。

「続けてって、言ったでしょ」

『う、うん・・・』

ただ触れただけなのに疼くそこを必死に堪えると、その忍耐を軽々と打ち破るように拡げられる。

『あ・・・だめ、出ちゃう・・・っ』

おとなしくしていた球の存在を思い出し頭を振った。

「そうだったね・・・なら」

『え・・・やっ!』

ナルトの手を掴み導かれた先は、窄まった所。

身体中が熱くなり、やだと首を振るが聞き入れてはもらえない。

『いや、や、あ・・・ああ・・・っ』

お構いなしにナルトの指を中に入れられ、その熱さと柔らかさに腰が疼いた。

「・・・いつも、ナルトの中はこうなってるんだよ?」

指を引くと出て行かせないよう締め付けるんだと、耳元で囁き、引き込むんだよ。と。

『しらない、そんなの、しらな・・・っ!』

こつり、指先に当たった球。それ以上進められてしまうとどうすることも出来なくて、小さな声でイヤと呟いた。

「――だして、自分で」

『だっ、出すって・・・』

そんなこと出来ない。恥ずかしいこと出来ない。頭の中で拒絶をする。

けれどこの男は狡くて意地悪だということを知っていた。

「みせて、ナルトが、恥ずかしいっていう姿」

『あ・・・ひど、い・・・って・・・』

するりと手が離され、ここもちゃんとしてね。と笑みを浮かべて告げられる。

「でないと・・・触ってあげない」

笑みが消え獰猛な光を浮かべて告げられた。

今日は特に意地悪な事は知っていても、ここまでされるだなんて思ってもみなかった。

けれど触れてもらえない辛さがナルトには切なくて、彼とするこの時間だけは、素直になれてしまうのも確か。

『ふ、あ・・・んむっ、は・・・あっ!』

カカシのを咥え、ぽちゃり、と落ちる球。

掻き出すことが初めてで、うまく出す事が出来ないのに擦れて感じてしまう事が嫌だった。

指が溶けてしまうんじゃないかと勘違いしてしまう程、中は熱く蠢いていて、カカシはいつもこの中に入っているのだと思うと、頭がくらりとしてしまう。

『せ、せ・・・だせれ、ない・・・っ』

どうしよう。不安の顔で見上げれば口端を舌先で舐められる。

「がんばったね・・・」

『・・・っ、うう・・・っ』

優しい声音で言われ、涙がぼろりと落ちた。





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あきゅろす。
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