NARUTO
六
踏み入れば広い室内にワイドビューの窓から見える外の世界は空。
ナルトは回りを見ずにただ外だけを眺めてた。
「・・・どうした?」
『空に、浮かんでるみたい・・・』
夜は美しい夜景が一望出来るが、朝は空しか見えない。
浮いていると言われればそうなのかも知れない。
『・・・シカマルってホテル暮らし?』
自分が行った家は純和風の家で、それはナルトは喜んだ。
けれどホテルマンが告げた言葉がそれを尋ねさせた。
「家っつーか・・・まあ俺のだな、此処」
『あ・・・すいません俺ちょっとトイレ・・・』
仮面をつけたように表情一つ崩さず発した。
「まてまてまて、今さらかよ」
がしりと肩を掴むシカマル。
トイレそっちでもねえ。
突っ込まれながらもナルトは頬が引き攣っていた。
『お前、お坊ちゃまん君だったのかよっ!』
「その言い方気に入らねえっ!!」
『痴漢変態お坊ちゃまっ!』
ぴきり。蟀谷当たりが動くと、シカマルは首に腕を回して引き寄せソファーに押し倒し跨がった。
「痴漢されて感じてた淫乱は誰だ・・・?」
『いんっ!淫乱っていいす、うあっ!』
二文字が気に入らなくて睨みあげるが、ジーンズのボタンが外されて身じろぐ。
「今日は随分、気持ち良さそうな顔してたじゃねえか・・・」
ゆっくりと音を立ててチャックを降ろしていく彼に、ナルトは目を瞠った。
「・・・こっちはまだだったな」
裾から手が入り、捲りながらナルトの胸に触れる。
まだ尖りを現していない柔らかな小さい乳首を撫でた。
『んっ!』
自分では触れない場所を触れられ、腰が跳ねた。
「そう言や此処でこんな事すんの初めてか」
『・・・は?』
突然の告白にナルトは目を瞬かせる。
「此処、俺のだが奈良家のプライベートルームなんだよ。」
『・・・やっぱりおぼっ・・・んうっ!』
きゅ、と突起を摘まれて言葉を遮られた。
「鍵は俺しか持ってねぇし、親のは他のホテルにある。」
金持ちってわからん。もうそれを考えるのが面倒で腕で顔を覆った。
『・・・此処でよかったのか?』
「・・・あ?」
顔を隠して瞼をつむって。彼の手が止まったのが分かる。
『やるだけなら、それこそどっちかの家でも出来たんじゃね?こんなシカマルの聖域みたいな所じゃなくてさ・・・』
トイレでしようとしたぐらいだし。
ナルトの素直な気持ちだった。
初めてと言った言葉に嘘は無いとおもうけれど、それだけこの場所を大切にしていたんじゃないのか。
「やるだけなら、外だろうがトイレだろうが良かったけどな」
『・・・だろ?』
ずきりと痛んだ胸を、ナルトは気付かないふりをして。
「最初からトイレでするつもりなんざねえよ、馬鹿ナルト」
『・・・つ!』
額にキスをされ、腕を解かれた。
そこに映ったのは、困った笑みを浮かべるシカマル。
「けど先に言われちまったからな・・・」
目尻に唇を寄せられ、ぺろりと舐められる。
「もうぐずんな」
進まねえよ。
唇にキスをしてそのまま首筋に寄せて這わせた。
『・・・っ、くすぐ、て・・・っ』
そのまま胸に下がり突起を舐めると、高ぶってきた自分の性器が持ち上がっていくのが分かった。
『・・・っ、んっ』
もぞりと動いた脚は窮屈さからのがれようとして。
時折きこえるリップ音が卑猥に聴こえて胸が熱くなる。
『んん、あ、そっ、一気にや・・・あっ!』
シカマルの口と手によって胸や性器がじくじく痺れてくるのを嫌がるナルト。
未経験者だというのに、一度で三箇所も攻められてしまえば呼吸が荒くなる。
「・・・ここすげえ」
気付けばジーンズは床へ降ろされていて、咄嗟に脚を閉じようとした。
『みっ、見ちゃやだ・・・!』
「やだやだ言うな」
胸から離れシカマルは両膝を持って開かせる。
途端ナルトの両手が隠すように伸びてきた。
「無駄だって・・・」
『ひっ!や、あぁぁっ!』
驚愕で目を瞠るが直ぐにそれは無くなった。
暖かく湿ったシカマルの口腔内に包まれ、背を反らす。
シカマルから発する音がまるで、果実に吸い付くよう感覚がして、じわん、とナルトの瞳を潤ませた。
『あっあっ、やだ、も・・・出そう』
切なげに告げた声にシカマルは思わず顔を上げた。
「早ぇだろ、ナルト」
『だっ、だって・・・さっきから、あっ、んんっ!』
シカマルの指がぬらぬら絡む程の水音が酷くなり、もう片方の手をナルトの尖った乳首を押し揉むようにこね回して、啜り泣かせていく。
『手、手ぇ離し、あっ、ふあぁっ!』
腰の揺れはうねるようになり、奥深くがひくひくと蠢くように収縮した。
べっとりに濡れそぼった性器から手を離したシカマルは、奥へと長い指を滑らせる。
『んっ、や・・・あ・・・いっ!』
未開の場所にはやはりナルトの出したものでは足りなく、シカマルはサイドチェストから粘性のローションを取り出す。
「力抜いてろ・・・」
『つっ、めた・・・あっ!』
びくんと震える尻に手を添え撫でてやり、ローションを垂らし違う物を取る。
小さい注射器で細いチューブが付いている先端をつぷり、と入れた。
『やだ、それなに・・っ』
流石に物怖じしてしまい戦慄くナルト。
「ローションな、中も濡らした方がいいだろ。」
安心させるよう告げ、注射器を押すと中に冷たいのを感じる。
この行為だけでも顔から火が出そうになっているナルトは、それを直視できない。
半分ぐらい入るとチューブを抜き、シカマルは指をゆっくり押し入れた。
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