[携帯モード] [URL送信]

NARUTO


ぐずぐず泣きながらも言いたかった事を言うと、カカシは涙を拭った。

「なにしてほしい?」

『あんなの、やだ・・・』

狂い死ぬ。あんなのではならないが、過敏なナルトからすればそう感じても無理も無い。

カカシは乳首に手を這わし、指先を回し始めた。


「ほら、どうしてほしいの」


『ん、ふぅ・・・っ』

それだけでゆるく動く腰。

カカシの肩に手を乗せて口づけた。

啄むキスから始まり、舌を搦め感触をあじわうようゆっくり吸い離す。


していくうちに学習したのだろうそれは、されっぱなしも悪く無いと感じた。


「キス、好き?」

『うん。先生とするの好き・・・』

きゅんてする。

放たれた言葉にカカシがきゅんとした。

『好き。撫でられるのも、抱きしめられるのも・・・エッチな事も、先生が好き・・・』

大好き。

ナルトは胸元に顔を寄せて赤い鬱血をつけた。

「・・・参ったね」

とても小さな囁き声はナルトに届かず消えた。

こんな一回りも歳が上の人間に、好き好き言われて嬉しい自分がいる。

同年代の人間よりも、こんな一回りも歳が上の人間を好きだと言ってくれる。

大人だけど、大人になりきれなくさせる子がいるんだから、溜まったもんじゃない。

「ほら、自分で気持ちいい所あてなよ」

『うっ、む、ずかし・・・あぅんっ!』


ぎこちない腰つきでカカシに跨がって動かすが、うまくいかない。

ここだよ、と教えるように下からカカシは突き上げれば、身体を丸める。


「そのまま動いてごらん」

『ふぅ、あっ・・・ああっ』

こすりつけるように動かすナルトに、カカシは優しくも愛おしい目で頬に手を添えた。

もう片方で腰を引き寄せ固定する。

「頑張らないとこのままだよ…?」

『う、や・・・がんばってるって、ば・・・あっ』

やらせた事が無いから知らないのも無理も無い。

いけいけで踊るように腰を振られたら、カカシも流石に引いてしまっていたかも知れない。

愛撫をしている時は艶めかしい動きをするくせに、今ではそれが全く感じられない。

「・・・そうか」

『え、なに・・・んっ!』

刺激が足りないだけか。

カカシは自己解決をしてナルトの乳首と性器に触れた。

『あ、あ・・・っ、乳首、やだ・・・』

「このままでいいの?」

どこまでも優しく問い掛ける声が好き。

大切な物を触れるようなその優しい手が好き

『・・・っ、やだ、カカシせんせの、い・・・』

繋がっている部分に触れられ、カカシはずくん、と疼く。

起き上がりナルトを寝かせると、そのまま溜まっていたかのよう激しく揺さ振る。

『・・・っ、ああああっ!』

呼び戻されたように快感が押し寄せてきて、ナルトは必死に彼の背中にしがみついた。

「さんざん、煽られちゃったからね」

『して、な、あっあ・・・っ』


片方の脚を肩に乗せてカカシは更に深く踏み込む。

掴まっていた手は滑り落ちシーツに皺を作った。

少し掠れた嬌声が淫靡で思わずカカシは唇を舐める。

同じ速度で律動していれば、ナルトの手が口元をおさえた。

「・・・、いきそう?」


『ふっ、う、ん・・・き、そ・・・っ』

痙攣し始めた腿を流し見て、カカシは両足を自身の腕にかけた。

互いに沸き上がる、解放に向かう感覚を感じながら。

『せっ、せ・・・一緒、いこ・・・っ』

「・・・そうだね」

濡れた瞳で見上げて言われ、カカシも余裕の無い笑みで目を眇めたまま返した。

『・・・っ』

「・・・ちょ、ナルト・・・」

きゅゅう、と締め付けられカカシは言葉が続かなかった。

無意識で締め付けたにしろ、ナルトはあんな顔を見て胸が高鳴ってしまった。

いつも余裕のある顔が、今は形無しなのだ。

自分がさせている。そう思うと嬉しくて更に締め付けてしまう。

「こら、締め付け過ぎでしょ・・・っ」

『そんな、せんせ、わるい・・・あぁっ!』

悪くないよ!足を落とされ腰を持ち上げられた。

言葉を発する隙を与えたくなくて、カカシは攻める。

でないと、情けない事に嬉しくて達してしまいそうになるからだった。

どうせ後で怒られるのなら、やってしまえばいい。

「・・・悪い、出る」

『あっ、あっ、おれ、も・・・あーー…っ』

内部が熱くなり、腹部にも生温い白濁が散った。

彼のものを搾り取るよう中でも収縮する。

ぼーっとしたままナルトはカカシを見上げていた。

感じてくれている顔が好き

けれどなにより

「ナルト、痛くない?」

必ず優しい言葉をいつもくれる。

『へいき』

掠れ声で返せば、柔らかく笑んだ顔が好き

好きがいっぱい。


『せんせ・・・』

「ん?」

このまま微睡みの中へいってしまうのは嫌だけれど


『好きに、好きになってくれて・・・ありがとう』

「・・・うん」

目を閉じる瞬間まで先生がいて

目を開けた瞬間に先生がいる


『おれ、しあわせ・・・』


なんて幸せなのだろうか。


「おやすみ、ナルト」


少しでも一緒にいたいから

一緒に過ごす時間が幸せだから

手を繋いでいるだけでも嬉しい


「寝ながら泣かないの・・・」


馬鹿だね。

「もっと一緒に過ごそうね・・・ナルト」


そっと唇に口づけた。




[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!