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NARUTO
露出注意報

いま木ノ葉の里は賑わっていた。

賑わいと裏腹に沈んでいる者が一人、畑カカシの前にい

「ごめんね、ナルト」

『いや、いいんだ・・・仕方ないって。』

頭を撫でる大きな手に撫でられても、気持ちは晴れない。

一緒に行こうと言われて喜んだが、まさか行けなくなるとは思わなかった。

カカシと付き合ってから初めて行く夏祭り。

去年は任務で互いに行けなかった。だから今年は楽しみにしていたのだが、また行けなくなるとは思ってもみなかった。


『どうすっかな・・・』

自宅に戻りナルトはサクラからプレゼントされた浴衣を眺めてた。

ーこれでカカシ先生のハートをキャッチよっ!!

『投げる前にダメだったし。』

折角用意してくれたのに。

明日サクラに謝りに行こう。

ナルトはそのまま朝を迎えるまで眠り続けた。


「なんですってぇっ?!」

『いや、任務になっちゃってさ。サクラちゃんが折角選んでくれた浴衣ダメにな・・・っ』


「あんな任務馬鹿ほっときなさいっ!」

行くわよナルトォ!と勢い良く捕まれ引きずられた。

「(思い知れカカシィッ!!)」

今のサクラは知っているサクラではなかった。

鼻息は荒く青筋を浮かべ大股でナルトを引きずりながら歩いているのだ。

「イノォッ!!」

「ひっ!な、なによいきなり・・・っ」

びっくりしたじゃない。

誰だって驚く怒声と共に開かれたドア。

「ーー・・・サクラ、やるわよ。」

「そうよ!せっせこ任務でもしてればいいのよっ!」


『あの、イノにサクラちゃん?別に先生は悪くなんか・・・っ!』

般若みたいな二人に睨まれてナルトは生理的な涙が浮かんでくる。

「折角楽しみにしてた夏祭りなのよ?」

「なのにカカシ先生ったら任務優先するだなんてねぇ」

『楽しみだったけど、もういいんだって。』

俯いて目を伏した姿が二人には可愛そうでならなかった。


物分かりがいいようにして、困らせない為だと知っている。

明るくして空気を軽減させようとしているのも。

サクラはもっと本音をぶつければいいと思う。


「髪の毛いじりましょうよサクラ!」

「いいわねーそれ!」

『ちょ、ちょっと何髪の毛って・・・っ』

盛り上がる二人にナルトは止めようとした。

したが出来そうにないと悟る。にんまり笑っている二人が怖いのだ。

『そっ、その鉄の棒なんだってばよっ!』

「これ?熱で髪の毛くるんってするのよ。」

はいうごかなーい、と髪の毛にそれを挟み巻かれた。


好きなように弄られ、ナルトもう諦めて大人しくしていた。


「「ーー・・・化けたわ」」

髪の毛だけで。

二人は出来上がりを見て満足感が湧き出る。

土台が悪くないナルトの容姿。

髪の毛を緩いパーマにしただけで印象が変わり可愛くなった。

童顔でも格好良くもやんちゃな一面を浮かばせている姿なのに、格好可愛いに変換された。

可愛いが強く二人は密かに笑んでいた。



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あきゅろす。
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