NARUTO
九
恥ずかしいとか、そんなのは無かった。
ただサスケに抱き着きたくて、身体が素直に動いただけ。
「赤くならねぇんだな」
『なった方がいい?』
あれ?とサスケは首を傾げそうになった。
随分素直な反応をするナルトに彼は喉を鳴らす。
「いや、少しは慣れたんじゃねぇの」
『慣れるかっての』
ただ今は酷く気持ちが落ち着いているのは、サスケに対する気持ちが確実に分かったからだろう。
好きだと分かれば、自分を好いてくれている相手に、行動を制限する必要が無い。
くっつきたかったらくっつく。
抱き着きたかったら抱き着く。
家には今両親はいなく、その中では出来るのだから。
『サスケ・・・』
「ん?」
するりと彼の首に腕が巻き付く。
胸元にあった顔はサスケを見上げた。
『俺、サスケが好きだよ。』
「ーー・・・当たり前だ」
ふわりと笑んだ綺麗な笑みを浮かばせ、サスケは唇を重ねた。
あんなに甘かった雰囲気は、昼ご飯を食べてから無くなり何時ものように戻った。
『まっ、まてまてまてまてーっ!』
「あ?間違えただろうが」
そうだけど!顔を真っ赤にしてサスケを睨むが、それ以上の威圧感を彼は出す。
『間違えたけど、間違えたけども・・・っ、わっ!』
「くどいんだよお前は」
なるわっ!
何時も通りの家庭教師と教え子にもどったが、今のナルトの姿は服が開けていた。
『なんか最近レベル上がってね?』
「きのせいだ。」
サスケはナルトの身体に触れるようになっていた。
けれど今彼がやろうとしている事は、ナルトをああさせてしまっている。
「嫌なら間違えるな」
『や、だからっ!』
くに、とナルトの小さな膨らみを指の腹で擦り付けた。
びくりと震える肩に、サスケはそこに顔を近付け舌先で刺激する。
『うっ、サッ、や・・・あっ!』
「嫌じゃねぇ」
じんじんしてくる頭と何かが身体の中でうごめく。
「答え何になんだ?」
『ふ、あっ、か、(X-2)・・・っ、いたっ!』
「正解だ」
すんなり正解したのが気に入らなかったサスケは、態と乳首を抓った。
正解するのは良い事だが、本人からすればナルトに触れる時間が少なくなったのが面白くないだけ。
『頭に入るのかよ、これ』
「入ってただろ」
まぐれかも知れないが、少しずつ良くはなっていた。
サスケはナルトのトラウマの記憶を強いものに変えようとしている。
サスケはサスケで知らない教師に嫉妬し、邪魔だった。
『や、やだ・・・何でさわっ、んっ!』
「正解したからだな。」
『意味わかんねぇってばよっ!』
正解したのに尚触れて来るサスケの手。
乳首を捏ねくり回し、腹をびくびく震わせるナルト。
「そうだった、ナルト」
『・・・っ、なに?』
ぴたりと手は止まり視線がかちあう。
頬に触れ言葉を紡ぐ。
「中間テスト終わったら覚えておけ」
『え、あー・・・うん。テスト頑張る』
テストが終わったら何かをするのだろうか。
全く分からないがナルトは頑張ろうと思った。
頷くと頬に柔らかなものがあたった。
「約束な」
『うん、何するか知らないけど頑張るってば!』
頬にキスをして、サスケは頭を撫でる。
理由を言えばきっと頭に入らない事を考えて。
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