NARUTO
八
始まった球技大会は体育館や野球グラウンド、テニスコートなどそれぞれ応援したい所へとちっていく。
総合グラウンドには今からサッカーの試合が始まろうとしていた。
「ナルトー!お前ハットトリックなー!」
「ドライブシュートだナルトーッ!」
「いいや、オーバーヘッドキックだー!」
好き勝手言って盛り上がるクラスメート達に、ナルトの口角があがりサッカーボールを持った。
『お前ら・・・少し黙りやがれえええっ!』
「ドライブシューートっ!」
試合に参加するクラスメート達の掛け声に乗ってボールはそこへと向かい、逃げ出すとそれはフェンスを凹ませた。
「ナルトーッ!何やってんだーっ!」
『あいつらがドライブシュートやれっつったんだって!』
ずびしっ!と指をはじめとする差すと、イルカはナルトに拳骨をした。
「何処にいるんだっ!」
『いってぇ!あ、あいつら逃げやがって!』
「ナールートー・・・ッ」
ずもも、とイルカの纏う空気が変わり、表情を引き吊らせた。
観客もくすくす笑い、サスケは呆れ顔を浮かばせながら溜め息をつく。
「・・・ばーか」
首根っこを掴まれてじたばたする姿。
『テメー等後で一列に並べて踏み歩いてやっからなーっ!』
「やかましぃぃっ!」
すぱぁん!と平手で頭を叩かれた。
そんなぐたぐたな中、ナルト達の試合が始まった。
『うーぜー・・・』
「この鉄壁のガードを抜いて見ろっ!」
なるべくナルトに点を、と考えていたが昨年出場して得点王になってしまいマークがきつかった。
がりがり頭を掻いてナルトはキバの名前を呼ぶ。
『キバー!面倒くせぇから上にあげろ!』
「あーい、よっ!」
言われた通りキバはナルトの方へボールを上へ上げる。
「抜かせるなっ!」
「無理に決まって・・・はい!?」
身構えた相手より早くナルトは正面に走りその肩を掴んで飛び越し走り取る。
待ってましたと言うようにクラスは盛り上がり、予想外な行動とキバとのプレーに盛
り上がった。
キラキラ輝く金髪は風に靡き、美しい碧眼は鋭い光を浮かばせて。
『・・・っし!』
ゴールが決まり拳を握り締めると、近くにいた生徒から抱き付かれ頭を撫で回された。
試合の流れはナルト達に軍配があがり、ナルトもやっと満面な笑顔を浮かべた。
『あっちー・・・っ』
動いて額から汗が流れ、拭おうとしてシャツを持ち上げて拭く。
露わになったナルトの肌。
健康的な色と余り腹筋は出ていないが引き締まった身体と艶めかしいライン。
「タオルねーの?」
『・・・買ってくる。』
シャツを口元に当てながら返すとキバは腹をぺちんと叩く。
「俺のがあるか・・・おーい」
『・・・いいよなキバは。』
ぐいっとシャツをめくると均等に着いている筋肉。いいな、と思うが中々出来ない。
ナルトはタオルを買いに校内にあるコンビニへ向かった。
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