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NARUTO


悔しくて悲しくて、奥歯をぎりりと強く噛んだ。


「ナルト、教えて?」

『だって…目が、ちが…っ』

「目?…俺は何時もナルトを見てるよ」

カカシは思い当たる事があったが、今はナルトが溜め込んだモノを吐き出させようとしていた。


でなければ、また笑顔で誤魔化されてしまうから。

『お、俺が、皆から、カカシせんせ、から…父ちゃんを奪った、から…っ』

「から?なに?」

言わなきゃ解らないよ。両脇に手を入れて膝に座らせるとぎゅっと首に腕が回った。

『先生、父ちゃん好きだったって…聞いたってば。』

「それ、違う好きだよ」

『そんなのしらないってば!』

がすがすと膝で腰を蹴りながら啜り泣くナルト。

何かに当たらなければ泣き叫びそうで、腹ただしかった。


「ナルトは本当に終わりにしたいの?」


『俺は父ちゃんじゃないってばよ!』

「知ってるって」

ナルトの気持ちは?

宥めるよう背中を撫でて落ち着かせる。

大人が泣きわめく子供をあやすように。


『…やだ。やだやだやだやだやだっ!』

「はは、駄々っ子みたいだね」

カカシが言った通り駄々をこねる子供と同じで、じたばたして主張した。

それがおかしくて、可愛くて愛おしくてカカシはくすくす笑う。

「まあ、ある意味正解なんだけどね」

『……っ!』

ひゅ、と一気に冷えたような感覚になりナルトは唇を震わせる。

何が誤解である意味正解なのか、考えようにも頭が働かない。

「夢にさ、でてきちゃったんだよね…」

『…っ、ううっ』

涙が溢れ嗚咽がこぼれた。

ぼろぼろ溢れ出す涙はカカシの肩を濡らす。


「言うんだよ、ナルトを大事にしなさいって。」


『…っ』

呼吸をするのも忘れてしまう程、ナルトは驚愕した。


カカシはくすりと笑って耳たぶに口づける。

「夢にまで出て来て忠告される程、ナルトは愛されているんだと思ってね。」


『そ、な…俺…っ、おれ…っ』

嘘はついていないんだよ。

ひくひく泣きじゃくるナルトに、カカシはずっと抱きしめていた。








「ねーナルト?」

『な、なに…』

落ち着きを取り戻した時カカシは明るい声で呼ぶ。

返した声は掠れていて、鼻声だった。


「先生悲しかったなあ、浮気者扱いされて終りにするって言われて」

『今まで先生いわなかったってば!俺いっぱい悩んだ…悲しかったってば』

勢いつけて言うものの思い出したら声は弱まり、しゅんとする。

「だって言いたくなかったんだよ、先生そこからナルトにメロメロになっちゃったから。」


『メッ…アホなこと言うなってばよ!』


本当だよ。そろりと背中を撫で項に唇を寄せる。

「だからね、ずっと目を瞑るのって許せない訳よ。」

『き、気をつけるって…ひうっ!』

かぷりと項を噛まれ、ナルトは肩を揺らす。

そろりとシャツから入ってきたカカシの手は背中から胸へと移動した。

『なにして…だってば』

「悲しかったなあ、ああ言われて」

ナルトの肩に顎を乗せて意地の悪い笑みを浮かべながら、乳首に触れた。

『んぅ…っ』

「俺はナルトが好きで仕方が無いのに」

ぐっと指の腹で乳首を押し潰し、撫で回すとそれは尖りを表す。

『お、おれ、だって…いっぱい悩んだって、ば、あっ!』

「元気、無かったもんね」

堪えながら紡ぐ言葉にくすりと笑う。

こりこりと尖りを摘んでやると、逃げようとナルトの腰は揺れる。


「こっちがいいの?」

後ろから手を差し入れ下着を通り越した先にあり場所に指先を当てる。

『だめ!先生だめって…んうっ!』

身体を動かし言い終わる前にぬぷりと指を中へ入れる。

先ほどした名残がまだあり、中で湿っていて痛みは無い。

「やだよ、する。」

『やだって、したばっか、はあ、あっ!』

いい所を刺激して言葉を無くさせる。

くたりとカカシに身体を預けても、頭を左右に振るナルト。

自分が悪かったのか分からず、けれど本気で悩んだ。

悩んで決めたけれど、飄々としている彼の本心を知る事が出来て嬉しかった。




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