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NARUTO
十一

水の音がナルトの耳に残響して頬を紅潮させていた。

ぷっくりと膨らんだ乳首は尖りを現し、生温く柔らかなシカマルの舌が這う。

『ふぅ、や、はっ、そこばっか・・・』

「へん?」


そこから唇を離さず上目で視線が重なり頷く。

ふっ、とゆるく吐息をかけただけで腰が動くナルト。

なら少し強い痛みを加えたらどうなるのか。シカマルは口元を笑わせその尖りをかりっと噛む。

『んんっ!・・・か、噛んじゃだ、あっ!』


ふるふる頭を左右に振りもう片方の手は小さなものを指の腹で擦る。

甘く高い嬌声が零れ目の縁を赤くする姿は、シカマルを興奮させた。

浮いた腰の間に手を滑り込ませてぐっと抱き寄せる。


『ここ、やだ・・・』


「・・・あ?」


指を差した先を見れば今自分達がいるソファー。


なんで?と尋ねると恥ずかしそうに目を付して睫毛の影を作った。


『だって、ここ皆使うから・・・』


「あー、まあそうだな。」


自分はここでも問題は無いが、もしいたしたらナルトが思い出して顔を赤くするのが分かる。

「掴まってろ」


『え、わっ!』

シカマルはナルトを抱き上げ、歩きだすと自分の机の椅子に座った。


『は、はぁ!?』

「あそこは嫌なんだろ?」


大きな目を見開かせているナルトにそれを告げると、肩をきゅっと掴まれる。


『・・・恥ずかしいから!』


「それを見たいんだよ」

前髪を払い額同士をくっつけて鼻先にキスをした。

「好きなやつが乱れた姿って・・・」

『うぁっ!』


ぐっと腰を抱くと、ナルトの尻に硬いものが当たる。


それがシカマルの張り詰めた物だと気付き、視線をさ迷わせた。

「愛おしいだろ?」


『それ、ただ身体だけじゃん!』


な訳あるかよ。困ったように笑うシカマルだが、疑いの眼差しを向けられる。

顎に触れ持ち上げさせて軽いキスをした。


「身体だけなら、とっくに手酷くしてるって」

『きっ、鬼畜っ!』

何て事を言うんだ、と頭の中で文句を告げるがシカマルは鼻で笑った。


「そうだろ?身体だけなら気持ちなんていらない。場所だって変えないし、ただ互いの性処理をするようなもんだ。」


『なっ、な、なん・・・っうんっ!』


さらりと告げられてナルトは顔色を青くして口をぱくぱくさせる。

まさかこんな黒い一面があるとわ思わず目を丸くしたが、くり、と乳首をこねられた。


「こうやって、時間なんか、かけねぇよ」

『やぅ・・・あっ、ちょ、や』


口元を笑わせて見上げてナルトの反応を見る彼に

青ざめいた顔色はまた朱に染まる。

「いちいち可愛いのな」

『し、知るか・・・バカッ!』

言葉に胸をときめかせてしまうが、恥ずかしくて捻くれると、可愛くねぇ。低い声で両方の乳首を強く摘まれた。

『いっ、いた、痛いって、ば・・・っ!』

「誰がバカだ。」

そんで腰揺れたぞ。耳元でからかいの言葉を告げる。

やられっぱなしが悔しくて、ナルトはまだ乱れていない彼のワイシャツのボタンを外した。


「なに、脱がしてくれんの?」

『・・・うっ、うるさ・・・っん、んんっ』


くすりと笑って余裕そうなシカマルに、ナルトは弄られながらも声を堪えて外し終えた。

ワイシャツの間から見える健康そうな肌と、引き締まった身体に見とれてしまう。


『がぶがぶ噛んだり抓ったり・・・っ』


「ん?開発?」

どこまでも楽しんでいるシカマルの表情が悔し過ぎて、頭がかぁっとなる。

『だいたい・・・っ』

手でワイシャツを払いナルトは胸元に顔をやった。


『痛いってばよ!』

「・・・いっ!のやろ・・・」

同じようにシカマルの乳首をかりっと噛み付く。

思いもよらない行動に、油断していた彼はぴくりと肩を揺らした。

シカマルの反応にナルトはにやりと笑うが、ずくん、と下腹部に疼きが走る。


『シカマルだってやった』


「あのなぁ・・・っ」


何かに誘われるように舌を這わせて口に含む。

「──・・・っ。」


(頭、くらくらする)


ナルトはシカマルの言葉を思い出した。

自分の匂いが麻薬みたいだと言われた事。

いま自分もそれと同じだと言う事に。


彼からする香水の香りの他に、体臭や汗の味にナルトは興奮してしまった。


「くすぐってえ」

笑んだシカマルの表情を見上げて手を伸ばした。

整った眉から瞼に触れると反射的に瞳がとじられ

鋭過ぎるような眼光が消えたことで顔立ちの甘さが際立つ。

『俺ばっかされて・・・俺もシカマルにしたい』


「──・・・」


ストレート過ぎる言葉に、腰を抱いた腕に奇妙な力がこめられ、シカマルが息を詰めた気配を感じた。


『・・・シカマル?』


「とんでもねえこと言いやがって」


それがどんな意味を表しているのかも分かっていないのに、と呆れた声を出すシカマル。


今のナルトに余裕を与えていると、こっちが参りそうだ。

シカマルはナルトの身体を机の上に倒した。

『・・・シカマル?』


「少し・・・黙るか」


見上げる男は逆光にその影を濃くして、平坦な声が降ってくる。

手首を締め付けるシカマルの指の強さが、何か怒らせてしまったのではないかと混乱を招いた。




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あきゅろす。
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