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NARUTO


腰を掴んで揺すられ、がくりと首を反らせたナルトの唇から悲鳴が零れる。

しがみついた逞しい身体はその嬌声に煽られたかのようにぶるりと震えた。


「辛くないか・・・?」


『う、・・・平気』


潤みきった瞳でとろりとした視線で頷くが、胸を叩く鼓動が速くてちりちりと痛みが走る。


『なか、あつい・・・』


甘い疼きはそのまま、ナルトの奥深い粘膜に伝わって、無意識のままきゅうっとそこが竦み上がった。

何時もとは違い繋がっている時間が長くて頭がぼーっとしてくる。


「なんかほんとに、今日は」


『・・・ん?』


口元に指が触れて、艶かしい所為に胸が熱くなる。


ぼうっと頭が霞んで、こんなに甘く淫らな状態になった事はなく

早くこの熱を冷ましてしまいたいような

いつまでも浸っていたいような曖昧な気分で、ナルトは合わさっている腰を揺らす。


「ーー・・・ナルト?」


『はあっ・・・あっ、あー・・・っ、んっ』


ふくりひくりと呼吸をするように、あの粘膜が動いているのがわかる。

そこになにかが欲しくてたまらなくて、疼く場所を擦りつけはじめた。


「あーあ・・・エロ」


『あ、あ・・・シカマル・・・っ、もっと、ほし・・・っ』


ごくりと息を呑んだシカマルは、眇た目のままナルトの姿をじっと見ている。

思わず零れたような呟きはからかう響きだけではなく、それだけに煽られて腰を押し付けた。


『あぁあ・・・ん!、あ!』


あまりの快感に腕の力が抜けシーツへと落ちる。


ふっと短い息を吐いてシカマルはにやりと笑う。

「つーか、無理」


『え、な・・・うあっ!?』


さんざん煽られたお返しとばかりにきつい動きで内部を擦られ、やめてと訴える唇はシカマルのそれに塞がれた。


『ふぅっ、うっ、んー・・・っ!』


「もたねぇ、いかせてナルト」


背中をかき抱かれ、上下に突き落とすような抽挿に見舞われる。

舌を噛みそうな激しさに、がくがくと力無く首が揺れた。


『やだ、シッ・・・そんな、突かないで・・・っ、あぁあっ!』


「なんで。いい、だろ?」


こんなにされたら痛くなってもおかしくないのに

どうかしている。

もっとしてほしい。

神経が焼き切れそうなまでに感じて、ナルトは彼の肩に爪を立てた。


『へっ、へん、なる・・・っ、あ、だめっ』


「ーー・・・なっちまえ」


『ひぃ、やっ・・・あぁっ!』


知り尽くしたはずの身体をさらに暴いてやるとでもいうように

深く淫らに腰が噛み合わされる。


一番かんじる部分を当てられ、執拗に擦りあげられながら快楽に染まっていく。


『や、やぁっ・・・も・・・っ』


「ん?いきそう?気持ちいいか・・・?」


『うん、いっ、いきそ・・・い、いよぅ・・・っ』


忙しない動きで何度も頷いた。


眩暈がするほど激しく揺れる視界が明滅し、意識が途切れがちになる。


はっきりとわかるのは体内で動き続けるシカマルのそれと、濡れて絡む身体の熱っぽさ。


胸が苦しくて、呼吸すら息苦しく感じる快楽に必死に耐えている。


「つらいか?」


『ちが、も、やだ・・・っ』


こんな時にまで気遣わしげな目をしないで。


もっと夢中になって、ほんとうにぐだぐだにして壊してくれたらいいのに。


『も、どう、しよう・・・っ』


自分の情が重く濃くて、それをまっすぐシカマルに向けたなら

きっと受け止めてくれるだろうと分かっている。


ならば胸が張り裂けそうなくらいに、いっぱいになったまま少しも減る事が無い愛情は


シカマルは受け止めてもらえるだろうか。


ずっと言えなかった。


言ってしまえば重たく感じて、彼を縛りつけてしまわないだろうか。


『シカマル・・・ッ』


「・・・ん?」


その優しい瞳が


その安心させてくれる声が


包み込んでくれる大きな両手が


頬に伸ばした手は震えそっと触れた。


『あい、してる──』


けれど一度だけでもいいから、言っても許されるだろうか


ひたむきな瞳のまま告げ終えた。


「だから、なんなんだよ今日のお前は」


心臓止まっちまいそうだ


うっとりしてしまいそうな顔は嬉しさを含んでいて、ナルトの瞳から涙か溢れ出た。


「言われたの、初めてだぞ・・・」


『う、うん・・・っ』


なんで今日なんだ、と呟くが嫌ではなかった。


ナルトの本音を聞けるのならば、どんな時だっていい。


「もう終わるまで喋んな」


『な、ひど・・・っあぁあっ!』


終わらねぇ、と強く肩を掴み激しく揺らす。

ナルトの性器からは粘液がとろとろ溢れ出し、空いている手で包み込む。


「くそ、可愛すぎだっての」


『や、やぁ!い、いい・・・っ』

「──いく・・・」


奥まで押し込まれて揺さぶられてぐらぐらになり

余裕のない声が唇の際で感触とともにナルトに届く。


『いっ・・・いって、ちょーだ・・・あぁっ!』


「ーー・・・ん、っ」


もつれた舌で短く叫ぶと、感じすぎるような部分に押し当てられたシカマルのそれから放熱を浴びせられた。


『ふ・・・うぁっ』


重なり合った身体の間にナルトの性器からも放たれたものが溶け落ちた。


身体の奥ではシカマルの残したものが溢れ、脆い粘膜を流れ落ちていく。


それにぶるりと震え、シカマルの逞しい身体にぴたりとくっついた。


「さむいか?」


『…平気だってば』


とろりと青い瞳を閉じれば、瞼のうえにキスが落とされる、

ふんわりと惚けた気分で唇を合わせると

シカマルの指か髪に絡む。


「様子、見てくる」


『・・・っん!』


ずるりとシカマルのが出ていくと、寂しさでひくつく秘部にナルトは苦笑する。


「いじるなよ」


『うん・・・分かった』


頭をなでられ、身なりを整える姿ですらぽうっとなってしまう。


ずくずくとまだ熱をもつ身体には少しばかり刺激的だったが


きっとそれはお互い様だろうと、シカマルの少し曲がった猫背を見てふわりと笑った。


『早く寝かせなきゃダメだね・・・』


四人の時間と

二人の時間と

二人の睦言に。


『だぁーいすきーー・・・シカマル。』


ひとり呟いたナルトの顔は、幸せなものを浮かべていた。




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