NARUTO
九
重苦しい空気をナルトが破る。
『サクラちゃん、俺だってば、ナルトだってばよ!』
「見栄すいた嘘は止めなさい。ナルト長期任務にでてるんだから。」
「サクラ、良く顔を見ろ。お前なら分かるだろ。」
じっ、とナルトを見ると、微かに感じるナルトのチャクラに驚きの眼差しを向ける。
「どういう事なのよ、これ」
ナルトがどうして女の姿なのか、不思議で仕方がないサクラに、シカマルは説明をした。
「・・・流石ナルトね。でもおどろいた。」
『ごめん、黙ってて。』
「仕方がないわよ。でもこうして教えて貰ったんですもの。」
腕いたくない?と針を射した所を聞かれ 、ナルトは大丈夫と返す。
栄養材の点滴と安静を言われ、シカマルは仕事へと向かった。
二人きにりなった病室ではサクラが椅子へと座りナルトを眺めた。
「まさかこうなるだなんて思わなかった。」
『本当は、俺達だって気付いていなかったんだ』
綱手に診察されるまで、考えもしていなかった。
「ナルトの子なら、あんたに似て心が強くて、素直ないい子よ。」
『だといいけど・・・』
苦笑を浮かべると、サクラはシカマルに似たら父子揃って面倒が口癖になるかもよ、とまだ見ぬ双子達の話をした。
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