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NARUTO



検査は直ぐに終わり診察室へ戻ると、綱手の手元には二枚の写真があった。


ナルトは怖くて、不安で震えてしまい、今にでも泣きそうだがシカマルが頭をなでる。


「シカマル、ナルト良く聞きな。」


手元にあった写真を机の上へ置き、指をさす。


「喜べ、元気な双子だ。」


「──・・・っ、本当ですか!」


『・・・・・・。』


驚きと喜びが共に押し寄せ、どう反応して良いのか分からない。


「大きさからして三ヶ月って所だな。具合が悪いのは悪阻だ。」


『赤ちゃん・・・ここに、いるんだ・・・っ』


ポロポロ涙を流しながら、腹部へ手を当てるナルト。

「無理はするな。そして予定通りお前は今日から長期任務とする。」


『うん・・・っ』


「いずれサクラ達にも教えておけ」


「嫌っすよ、煩くて直ぐにバレますから。」


特に男どもには。


付け足すと綱手は納得してしまった。こうも里の実力者達を射止めてしまったナルトに、同情してしまう。

「家族にはきちんと伝えるように。」


「言ったら騒ぎそうなんすよ」

何故かそう感じてしまうが、ナルトが手を引いた。

「どうした?」

『俺は・・・俺は言いたい。』

喜んで欲しい。純粋にそう感じるナルトは、他にも三代目にも、自分の親にも告げたいと思った。

「今は悪阻が酷くなる時期に入っているから、二人で相談するように。余り無理もするな。」


『解ったってばよ!』


やっと笑顔が見れた事に二人は安心した。綱手は立ち上がりナルトの前へと立つ。

「おめでとう、ナルト」


『ばぁちゃん・・・っ』


ふわりと抱き締められ、ナルトはそのまま綱手の背手を回した。

「元気な子供を産むのが、今のナルトの役目だよ。」


『元気な赤ちゃん産むってばよ!』


大切に大切に育てて、産まれたら沢山の愛で育てよう。


診察室を出て待合室へ戻ると、やはり視線を受けるが、今のナルトは平気だった。

今お腹の中に二つの小さな命が宿っているのかと思うと、幸せを感じてしまう。


「このまま家行くか?」

『うん、知らせたい。』


出産予定は 9月末か10月初旬と言われ互いの誕生日に近い事に驚いた。


二人はシカマルの実家へと向かった。




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あきゅろす。
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