NARUTO 五 ぐずぐずになってしまった身体の奥で、カカシの残したものが溢れ、脆い粘膜を流れ落ちていく。 濃密でやけつくように熱いそれに眩暈がして、ナルトは蕩けたような瞳を閉じ、濡れる身体をすり寄せる。 「ん・・・?」 『・・・っ』 そっと問い掛けてくるれに、ただ甘えたいだけだとかぶりを振った。 興奮の冷めない身体は感情まで引きずって、喉の奥は苦しくて声がでないまま、腕を背中へ回した。 飢えていたんだと、カカシから受ける愛情にも欲望にも。 最初は顔を見れるだけでいいと思ってやってきた。 けれど欲が生まれ、触れたいから気付けば欲情していた自分。 今日は壊れたままでいい、と微笑を浮かべるナルトだったが、頬を撫でられる。 「なに、笑ってるのよ」 『いや、俺カカシ先生が大好きでたまらないんだな、と。』 実感したんだってば、と笑うとまだつながったままのそこが、じくじくと疼いた。 きりがなく込み上げてくる情欲が怖いくらいだけれども、流石にもう寝ないと、と思ってナルトは抜こうと動いた。 『・・・っ、ひっ!』 「なに、抜こうとしてんのさ」 腰を両手で掴み、強く引き戻され強い快感がナルトを襲う。 『や、なに・・・して、あ、だめっ』 「これで終わりとか、思ってるのなら間違いだよ」 顔を覗き見るカカシの瞳は、欲情の光すら失っておらずナルトはぞくりと背中を震わせた。 『・・・っ、噛むの、やだ・・・』 「噛んでないよ、吸ってるだけ」 揺さぶられきつく胸にすいつかれ、あげくには脚の間を叱るようにきつく握り締められる。 『ああ、あっ、い・・・っ、き、もちい・・・っ!』 もうどうしていいのか分からないまま、ただ喘ぐ事しか出来ないナルトに、参るね、とカカシは小さく呟いた。 「ナルトーー・・・愛してる」 『ふあっ、あ・・・なに?』 なに、と目を瞠ったナルトは本気で何を言われたのかわからなかった。 だがひどく胸の奥が高鳴り、一瞬にして頭が冷静になってしまう。 『いま、なに・・・言った?』 教えて、とせがんだが答えないカカシは顰めっ面を浮かべたまま、腰をさらに抱え上げた。 「なにそこだけ正気になってんの」 『は、はぁ!?う、・・・あああっ!』 せがまれないようにと、上から突き落とすように激しくされて、ナルトはもう悲鳴しか出ない。 『な、なんで・・・わかんね・・・あっあっ、も、で、る・・・ヘンになる・・・っ!』 「ーー・・・なりなよ」 『やだ!・・・そんな、しな・・・ひっ、ああっ!』 激しい愛撫と抽挿に悶え、ただ濡れていく肌の感覚に没入する。 喉がかれるほどの嬌声と、淫らな汗にまみれるままの時間が続いた。 ───── ─── ─ もそりとベッドで動く一つの山 「もっと、甘えて良いんだよ」 気持ち良さそうに眠るナルトの頬に触れ、優しい声音で告げるカカシ。 こんなにも愛おしくなるだなんて 「──・・・愛してる」 起きていたら絶対言わない言葉。 いや、そう容易く出ない言葉。 今日は自分もどうかしているのは、思いがけない事があったからだろうと 『愛してるよ、カカシさん』 「ーー・・・っ」 目をぱちりと開きカカシを見上げるナルトに目を瞠る。 しかも先生と言われなかった事にも驚いた。 『──・・・おやすみ』 引き込まれるよう、すっ、と眠った。 「ほんと、どうしようもないね。」 カカシは頬をうっすらと染めながら笑った。 これが夢ではありませんように。 [前へ][次へ] [戻る] |