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NARUTO



いまさらになって、とてつもなく恥ずかしい事を言ってしまった事に気付く。


俯いている頭のつむじに、唇をおとされた。


広い胸に包まれ、頬や額に唇を受け止める瞬間が、ナルトは好きだった。


凄く甘えているんだと


守られて、このまま微睡んで良いのだと告げられているようで。


「んー・・・そんな安心しきった顔されちゃうとなぁ」


『え?』


落ち着かれてばっかりでも困るよ、と笑ったカカシは、気の緩んだナルトをからかうように鎖骨を甘く噛む。


『や、いた・・・っ』


「自分が何を言ったか、わすれてないでしょ」



大きな両の手のひらが腰を捕らえ、そのままぐいと引き寄せられた瞬間、ナルトは盛大に赤くなる。


『あ・・・もう、こんな』


「煽ったのはナルトでしょ」


逸らした首筋を唇に撫でられ、震え上がったナルトは全身の力が抜けた。


『あ、だからって・・・』


「はいもうぐずんない」


それ以上話さないよう唇を噛まれては吸われて

するりとシャツを脱がされる。



『あ、うゃっ!』


ぷくりと膨れた小さな突起をきつく吸われて、声があがった。

『そこ、いきなり駄目だって・・・っ』


少しの痛みと、甘痒いような感じのするそこを、舌で撫でられ噛まれるのは感じすぎて苦手だった。


むずかるように言って首を振っても、愛撫は一向に去っていく気配は見えない。


「ん?でもここ、好きでしょう」


『ちっ、ちが・・・あっ、あああ!』


違う違うと首を振れば、カカシばじゃあ…゙と言葉を止めた途端、手は下着の中で濡れているものを掴まれる。


手の平で全体を揉みしだかれろば、湿った音が響きナルトは瞼をつむった。


『おっ、音・・・や、あっ、だめっ、あ・・・っ!』


「じゃあ、どうしてほしいか言いなよ、ナルト」


この夜は感じ方が激しくて、指先になだめられるだけでも酷く辛かった。


そして普段と違うカカシが意地悪もからかいもせず、柔らかな声を出すから余計敏感になってしまう。


『も、そこいらない、から・・・っ』


宥めるように頬を啄んだ唇でさえ、甘い痺れを呼び起こす。


カカシに施される愛撫を知った肌は、期待感だけでしっとりと潤み、先を待ちわびて震えていた。


そして、何をされたいのか自覚したナルトは赤くなる。


ずっと飢えていた粘膜がカカシを待ちわびているのだから。


ただ身体の方が正直すぎて、ナルトはどうしていいのかわからない。


ただ泣きそうな顔のまま赤面したナルトに、カカシは少し訝ったような声を出した。


「ちょっと、どうしたの?」


『俺、もう・・・これ、欲しい・・・っ』


瞳は今にもこぼれ落ちそうな涙で揺らし、覆い被さる男を見上げ、震える手で自分なりにカカシに伝えようと、彼の下半身に触れた。



ぎこちない動きや言葉はカカシを更に煽り、腰を抱いた腕がナルトのズボンを剥がした。


「嫌もダメも・・・聞かないからな」


『──・・・っ、あ、や・・・っ』


言ったのおまえの方だから、と笑うカカシの瞳はもう優しくない。


突き刺さるような視線に怯え、普段と違う低い声音に竦み上がった。





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