[携帯モード] [URL送信]

NARUTO



綺麗に着替えまでされ、ナルトはぐったりとしていた。


「女にやってもらってる訳じゃねぇんだからウジウジすんな」


『同性でも恥ずかしいんだよ。拭かれる事なんて慣れてない。』


ぼふっ、とベッドに顔を沈めるナルト。


「良く腹出してた奴が良く言う」


『・・・うっせえよ』


そんなの昔の事だ。

パンツ一丁だったり、変化で素っ裸だったり


笑えるけど、言われたりすると恥ずかしい。


『サスケ』


「あ?」


『飴、ある・・・?』


「ああ、食うのか」


食べる、と言えばサスケは袋を開けて口の中に入れてくれた。


『ありがとう・・・いろいろと』


「べつに」


『あのさ、そこの飴の袋全部開けてくんねえ?』


個別包装されている飴をサスケはじ、っと見つめてから先に片付けを始め、ナルトは飴をかじり始める。



『飴・・・』


無くなってしまった飴をまた食べようと床に手を伸ばしたが


「お前飯も食ってねぇだろ」


『いらない。飴でいい。』


サスケによって阻まれる。

飴は沢山買って、開けておけばいいんだから



飴が一番いいんだ 




寂しいのは慣れていても


口が寂しいのには慣れていないから。




『サスケ、飴ちょうだ・・・むっ』


むぐ、と飴を入れられるとナルトは黙って舐め始める。



「なんか食べねえと治るもんも治らねえぞ」


『飴あるから平気』


インスタント作っても食べる気力無いし。


ベッドに入ってぼんやりと天井を眺めていたら、サスケの顔がすっと現れた。


『・・・ん?』


「お前甘い匂いさせすぎ」


『する?』


シャツを掴んで匂いを嗅いでも全く分からなかった。


「もう飴食うな」


『・・・っ!?』


サスケの顔が近付くとそのまま唇が重なった。


サスケはナルトが逃げないように両手で頬をおさえた。


『ふ、うゃ・・・あっ』


舌を絡めるとナルトの熱が伝わり、そのまま飴を奪う。


『や、飴、んっ!』


サスケは業とリップ音を立てて、唇を少しだけ離す。


「口寂しいから飴舐めるんだろ」


『にただ作ったりするのが面倒なだけだって。』


図星をつかれてドキリと胸が動き誤魔化すが、サスケは再び唇を重ねた。


『サ、スケ・・・んーっ!』


恥ずかしくなってどうにかしようとサスケの肩を叩くが、力が全くなく痛みはない。


真っ赤な顔できゅ、と瞼を閉じている瞳が見たくて、サスケはそろりと上あごを舐めた、


『うぁ、あ、や、だぁ・・・っ』


狙い通り蒼い瞳がサスケを捕らえたが、すぐ閉ざされた。


「寂しいなら」


『・・・うっ』


甘い顔を浮かべて、優しい声音でナルトに話し掛けるサスケ

「寂しいなら何時でもお前の傍に居て、口が寂しいならキスしてやるよ。」


『なっ、サッサスケの・・・っ』


目尻にキスを落とされ、かぁと耳まで赤くするナルト。


サスケはそんなナルトの反応を微笑しながら眺める。


「俺が、なんだって?」



『サスケのエッチ!!』


ごろりと壁側を向いて頭まで布団を被り


サスケはその反応にくすくす笑った。


『(何かサスケがエッチィ雰囲気してるってば…)』










【サスケ君へ。
書類不備があって行けなくなりました。薬を後で取りに来てね。それと──・・・】

「なにそっち向いてんだ」

『う、うるさい!』


「頭から被って暑くねぇのかよ」


『平気だし!ちょ、ツンツンすんな!』




【それと、ナルトは熱があると口寂しくて飴を良く舐める癖があるから、程々にさせてね。】


「口、もう寂しくねぇだろ」


『もう飴舐めない!』


「――・・・へぇ」



ニヤリと笑ったサスケは、このあとぐったりする程ナルトにキスを施した。





[前へ][次へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!