NARUTO
弐
食事が終わった時には、雨が酷くなっていた。
濡れたらまたシャワーを浴びればいいだけだから、走る必要も無いだろう。
シカマルに似ていると、良く言われるようになったナルト。
子供時代頑張ったから丁度いいと本人は軽く思っているが、まだ18歳。
子供っぽい顔付きはカッコイイ綺麗さが表れていた。
『お菓子買ってくかなー』
雨に濡れながらコンビニへ入って、色々と選んでいく。
【ナルトずぶ濡れじゃーん】
『んー、どうせ濡れるからいっかなーって。』
そう告げると、深夜番の店員の肩にかけていたタオルでナルトの頭を拭いてやる。
『いーってばよ、拭かなくてもー』
【お前疲れと眠気あるとそんな話し方だよなー】
『うるさいです。ささっとピッピしろよーい』
【はいはい。】
むすーっとした顔で店員に告げるも、苦笑され尚且つタオルはやると言われた。
【傘持ってけ】
『えーっ、超めんどくさ・・・持って行かせて頂きます。』
いらないと言おうとしたら、思い切り凄まれ尚且つ手には手裏剣の束を持って構えていた。
【最初っから素直にそう言ってりゃあいいんだよ、ボケ。】
『すいませんっしたー!』
この兄ちゃん普段穏やかだけど、怒らせたらコエーコエー。
有り難く傘を借りて家路へ向かった。
濡れた服は洗濯カゴへ入れ、シャワーが面倒になり簡単に頭を拭いてから眠った。
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