NARUTO
寂しいのなら(サスナル)
久し振りに第七班のスリーマンセルで任務を終えたナルト達。
『あー・・・腹減ったー』
「食べて来なさいよ。私は綱手様の所へ行くから。」
サクラは簡潔に告げて去って行き
「俺も別で仕事あるから」
『皆つれねえー・・・』
しょぼんと一人肩を落としながら歩くナルト。
これが英雄と言われる姿だろうか…。
『まぁ、仕方がないか』
自分も含めて上忍になれば、仕事の量も変わって来る。
『だーれかいねーかなー』
の前に風呂だな。と決めて自宅へ戻った。
暖かいシャワーを浴びて汚れを落とし、違う服を着て食事しに外へ出ようと玄関へ向かう。
『──・・・』
くるりとリビングの方を見たナルト
誰かが居れば、この殺風景な部屋は変わるだろうか
『違和感でしかねえな。』
おはよう、おやすみ
お帰り、行ってらっしゃい
この家では言われた事が無いし、言った事が無い言葉。
この生活をずっと一人でしてきて、インスタント生活から外食生活になった。
外に出れば食べたい物が買えるし
誰かが居れば食べたり、一人だったり。
『あー・・・マジですか』
外に出た途端雨とか。今日は刺身食いたかったんだけどなあ。
近くだからいいか、と足を店に向けて進めた。
「あら、サスケ君ナルトと一緒じゃなかったの?」
「ああ、他の仕事もあるからな」
廊下ですれ違ったサクラとサスケ。
サクラはふぅん、と鼻で返事をした。
「じゃあな」
「ばいばーい」
サスケの背中を見送るサクラ。
昔と違ってぎゃいぎゃい騒ぐ喧嘩は無くなり、落ち着いてる二人だが
なんだか昔が懐かしく感じてしまう時がある。
ナルトの明るさでいつも救われ、勇気を貰ったサクラは
時々物悲しい気持ちになってしまう。
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