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NARUTO



サスケが出ていって数分後には、ヤマトとサイが現れた。


「あれ・・・ナルト、お帰り」


「お帰りナルト」


『ヤマト隊長、サイ!』


暗部服で現れた二人はナルトの傍へより

ナルトは二人を凝視した。


『二人とも暗部服似合ってるー!』


ばしばしサイの肩を叩く。


「そうだったナルト」


『なに?ヤマト隊長』


笑顔だった顔が困った顔をしてナルトを見る。

それを不思議な顔で首を傾げるナルト。


「実は復興している時にナルトの家が壊れちゃって…」


『こわれ・・・え、俺家なしーっ?!』


目をこれでもかというほど大きくしてヤマトに歩み寄った。


「壊れたけど家具も部屋も新しく造っておいたから安心して。悪かったね、ナルト。」


『いやー俺家無しかとおもったってばー。ありがとうヤマト隊長!』


ほっとした顔でヤマトを見上げ

ヤマトはふっ、と笑ってナルトの頭を撫でた。


『んじゃ俺取り敢えず部屋戻って風呂入る!』


「まだ皆知らないから驚くわよ」


『だといいなー、じゃあねー!』


ドアから出ていくナルトと、見送るサクラ達。


「随分あっさりしてたね、ナルト」


ヤマトがぽつりと呟いたら、火影室はしん、とした。


一つ短いため息を綱手は零す。

「まあ・・・サスケの事が気掛かりだったからな。」


サスケにとってこの里が居づらくないだろうか


連れ戻しておきながら自分は里におらず修業していた事など


綱手はフカサク達から聞いた事を伝えた。


「里からの情報を一切遮断させたのがいけなかったのかもしれないね。」


周りからどんどん離され、孤独を感じてはいないのか


今のナルトは間違いなく無理をしているんじゃないかと感じてならない綱手。



「綱手様、ナルトなら大丈夫ですよ。」


「サクラの言う通りですよ、ナルトなら大丈夫です。」


サクラとカカシが自信を持って答えた。


「それと──・・・」
















場所は同じく、部屋は一部屋ついていた事が何だか嬉しかった。

ある程度部屋を見てから影分身を出して部屋の埃掃除をしてもらい

洗濯をまわしてシャワーを浴びる。



『・・・・・・。』


皆変わって行ってる中で

自分は何か変われただろうか。


自分だけが下忍とかそんなんじゃなくて


人間として何かが変われただろうか。


シャワーから上がって影分身をしまって頭を拭いた。


『人と話すってどんなんだった?』


たったあれだけの会話ですら疲れてしまったと感じた。



「話し方すら忘れるとは流石ウスラトンカチだな」


『・・・はい?』


背後からサスケの声に振り向くナルト。

それに驚きバスタオルが頭に乗っかったままで、ほっかむりをしているようだった。


じーっと眺めていたら、サスケは窓枠から降りて室内へ入った。


『サスケは随分・・・外見が格好良くなったな。』


「それお前もだろうが」


ぼへーっとした顔と話し方でサスケは眉間にシワを寄せ、ソファーへ座った。


『まだ買い物してないから何も無くてごめん。』

「別にいい、ナルト」


『ん?なんだって・・・ばぁ?!』


腕を引かれサスケの膝上に乗っかったナルト。


降りようとすればサスケの腕がそれを逃がすまいと、抱きしめる。



『サスケ?』


「さっさと同じ所に来い。でないと張り合いがねえ」


ぎゅ、と込められた腕の力は痛いと感じず、それに自分の手を置いた。


『ちょーっとだけまってろ!』


サスケの言葉が嬉しくて、くすくす笑う。

「――・・・ふぅん」


サスケの反応に何か変な事でも言ったか?と思い振り向こうとした時


『ひっ!!』


「色気のねぇ声」


『男にそんなもん求めんな!』


首にキスをされてびくりとしたナルトの反応に、サスケは苦笑を浮かべる。


ナルトは尤もな言葉を返したが、サスケはナルトの顎を持つ。


『サスケ何すん・・・』


「男でも出るみたいだぜ?」


『は?サスケ何言ってんだ?』


逃げなきゃ駄目だとナルトの頭がそう教えてくる。


「だから試すだけだ」


『ちょ、サスケちか・・・っ?!』



思わず呼吸を止めた。


『ちょ、ま・・・サス・・・っんーっ!』


名前を呼んだ時サスケはすかさずナルトの口腔内へ侵入した。


厚みのあるぬるりと湿ったものは、ナルトの舌を搦め捕る。


『ふ、あ・・・う、はぁっ』


サスケはナルトの声が変わってきたのに気付くと、目を眇めてより深くした。


『あ・・・っ、やぁ・・・』


解らないものがナルトに押し寄せ、口づけから逃れようと腰を引くが、サスケに押されそのまま後ろへ倒れた。


舌が動く度に唇からナルトの甘く濡れた声が漏れ


「──・・・出るじゃねぇか」


『おま、何してくれてんだ・・・』


「人に慣れてきただろ」


『アホか!こんな慣らし方があるがボケ!』


羞恥で顔を隠し、ごすっ、とサスケの脇腹に膝を入れた。


「――・・・っ。このウスラトンカチが・・・」

それが気に入らなくてナルトの両手を押さえ付けた。


『何すんだっての!てかもうウスラトンカチ言うなっ!』


「テメェが望んだ事をしてやりゃウジウジしやがって」


『ウジウジなんかしてねえ!』


ソファーに押し倒され尚且つ両手を押さえ付けられながら怒鳴り付けるナルト。


『あんないきなりで反応出来るか!』


「ウゼーぐらいしてただろうが」


ギャイギャイ二人して怒鳴りあった。


それが本当に懐かしくて


ナルトの頭の中は昔サスケと言い合いしていた時の思い出が出て来た。


ああ、こんな感じだったんだよな。





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