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NARUTO



ナルトを襲った者は、卵を貰った里の忍でありカヤに頼まれたと言っていた。

それには流石のナルトも驚き、耳を疑った。


「卵の形だから動物が生まれると思ってるみたいだが、まれに人が生まれるらしい。」


そのまれを引き当ててしまったが、何故そうなったのかが良く理解出来なかった。


「尚且つこのチビ共が別れるなんて得に貴重なぐらい珍しいらしい。

どっちかが生きてどっちかが死ぬみたいだ。」


『俺何もしてないって!』


ただ暖めていただけ。

チビ達を見つめて考えたが、これといって思い付かなかった。


「卵は暖められている時に記憶をみるらしい。」


『──・・・は』


俺の記憶を見た・・・?

チビ達に視線を向けたら、顔を逸らされた。


「それとお前が卵に対する気持ちと、孵化した時の状況やらを見て決めるんだとよ。」


『だってカヤ姉ちゃんは下手したらただの殻にもなるって・・・』


「孵化する必要が無いとかんじたらそうなんだとよ。

こいつらが生きているのは、チビ共が決めた意思なんだとよ。」


自分が親で良いのだろうか…

悲しんだり苦しんだりしないかな?

考えていたらぺちぺちと頬を叩かれた。


「まーうー」


『ごめんな、俺が親でも良いのか?』


チビ達が応えるようにナルトの頬にキスをした。


「チビ助、俺の子でもあるらしいな。」


『ちがいます。』


シカマルに似ているのが一番不思議だった。


「言っただろ、卵は記憶を見る、って」


シカマルの言い方はまるで、ナルトの都合の良い言い方に聞こえた。


「俺のも読んだんだろうよ。」


『・・・理由にならない。もったからって理由にならないってば!』


顔を歪ませて言い返すと、シカマルはナルトの頭を優しく撫でた。


「お前が俺を好きなのと同じで、俺もナルトが好きだからな。」


『──・・・っ』


優しく微笑みを向けて、ナルトへキスをした。


そんな都合よく進むなんて有り得ない。


こんな
こんなに願ったモノが実現するなんて


「お前、子供に父親は必要だろうよ」


『俺が両方やるからいい・・・』


負担なんてかけさせない。


シカマルにはいくらでも可能性があるんだから。


「あー・・・俺お前以外ムリだし。」


『・・・な、ばっ、馬鹿じゃねーの』


真っ赤な顔で言っても、シカマルはクスクス笑うだけだった。


「宜しくお願いしますよ、奥さん」


『俺まだ何も・・・それになんだそのす・・・「黙るか」んむっ?!』













「おいシカク、お前何だか顔が気持ち悪いぐらい緩んでないか?」


「綱手様、俺もついにオジイチャンになると思うと・・・」


「アホか。」





こんな有り得ない奇跡を


これからどう歩いていけばいいだろう。





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あきゅろす。
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