NARUTO
五
卵が寒がらないようタオルに包んでシャツの中へ入れた。
「ちょっと待て・・・それだと落ちねぇか?」
『・・・裁縫出来ない。』
シカマルの言葉に頬を膨らませふて腐れた声で伝える。
まぁ、だろうな。と言われムッとするが、シカマルの顔が優しい顔をしていたせいですぐに払拭された。
「お前、恋愛もしねぇの?」
『──・・・さぁね』
お前に恋しちゃってます、だなんて言えるか。
『シカマルはどうだってば、噂じゃ我愛羅姉ちゃんって聞いてるけど。』
今でも胸がチクチクする。
「噂だろ。俺好きな奴違うし」
『そっか、ちがったのか・・・』
笑えねえ・・・胸が苦しくて痛い。
知らない奴とか、やだ。
涙、出そう。
『うっし、俺もう寝るってば・・・よっ!』
ぴょん、と立ち上がって零れそうになった涙が零れないよう月を見上げた。
『おーおー、月綺麗!』
「──・・・ナルト」
『あー?』
誰が振り向くか。
振り向いたら泣きそうなのバレるだろ。
「あ、ナルト卵落としてるぞ」
『なにぃ?!大事な卵ど・・・っむ!?』
シカマルのいる方に振り向いたナルトは、両頬を捕まれそのまま唇が合わさった。
『・・・っ、何してんの、お前。』
「お前軽すぎ」
『軽くて悪かったな!おやすみ!』
枕元に立ってやる!
よくもよくも・・・っ
俺からすれば辛い事だ。
『・・・っくしょ』
事故でも
いくら事故でも胸がどきどきするのは好きだからしょうがない
次会ったら蹴ってやる。
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