龍が短編如く ページ:5 「ああああぁぁぁ…!!!?」 真島事務所から地響きに近い声がトイレから聞こえる、今日の事― 「病院に行けばいいのに…」 彼女の名前はまりという、真島事務所で秘書をやっていて尚且つ真島の恋人である― ガタンッ トイレから出てきた真島組 組長 真島吾朗は、ただいまお腹下し中― げっそりとした真島吾朗を見つめるは恋人のまり…。 「病院に行って下さい吾朗さん」 「いやや!まりチャンと離れたない!」 「駄々っ子ですか?」 「まりチャンがいないと病院は行かへん!」 まるで子供の用に駄々をこねてまりの膝枕で寝ている― 「わかりました…一緒に行きますから病院行きましょう…」 「わかった…」 真島は大人しく構成員に車を出させ、そのまま病院へ向かった。 〇〇病院― 「ああ、これはお腹からくる風邪ですね」 「やっぱり今流行りの金の風邪ですね?」 「はい…」 まりと医者は淡々と喋る中、真島は…菌の風邪…ワシの腹には菌が… と考え勘違いをしている。 それはさておきだ― 「注射をして行きましょう」 「注射!?」 真島は青白い顔になる、そう真島は注射が苦手で、いつも注射器から逃げていた― 「はい真島さん腕出して?」 まりが言うと真島は顔を横に振る、それを見てまりは真島に今日は真島さんの好きな煮込みハンバーグにしようかなと話しかける― 「煮込みハンバーグ!?食べたい!材料買わないかんな〜!」 「はい終わりましたよ」 医者が言うと注射は終わったという― 「へっ?終わったんか?」 「はい、話している最中に終わりました」 「だって真島さん帰ろ?」 「うん、帰ろ」 真島は診察室から出ていきまりは医者に頭を下げて出ていった― 医者は苦笑いしながら見送った― それにしてもまるで小学生並みの精神力だとまりは思った― 何故ならご飯の話しに気を取られ注射の事など忘れていたのだ― 「煮込みハンバーグ作るから今日食べれる?」 「大丈夫や!」 そういい二人は帰った。 [*前へ][次へ#] |