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クライトの非日常的な日常
開かれた道
菊地夜は勇気の回復具合を確かめ肉体を勇気に返す

勇『…ありがと、菊地夜』

菊(大丈夫か?)

勇『…うん…でもみんなが…』

学園の生徒のほとんどは怪我で倒れ、裂夜も憔悴してる…そして、

勇『風香っ

倒れている風香に駆け寄る

だが、風香の肩を掴み助け起こしたのは勇気ではなかった…

?『ふむ、死んではいないようだな…』

風香を抱き抱え運んで行く男…勇気は十中八九敵(恋敵)と判断した

勇『あなたは?彼女は僕の仲間なんですが…』

さりげなく僕のと付け風香の奪還を試みる勇気

?『仲間…?そうかならば付き添え、すぐに医務室に運ぶ』

抱き抱えた格好のまますっくと立ち上がる男

勇『待って運ぶなら僕が…』

?『その傷で無理するな…お前自身あまり無事ではあるまい…』

確かにそうだ…勇気自身かなりの深手を受けている、と、頭でわかっていても納得できない男心…

そこで風香を運ぶ男からとどめの一言、

?『ならばそこのファイターに肩を貸してやると良い、それくらいならばいけるだろう?』

裂夜と目が合った…

裂『勇気、すまない…手を貸してくれ…』

野郎と保健室行き決定…

?『ちょっと待った、彼女を保健室に連れてくのは私の役目です、君らは他の生徒の介抱にまわって下さい』

なんだかまたややこしそうなのが出た…

勇『なんなんだよ

?『私はイヴン、ファイター科の生徒です、彼女を助けたのは私ですから最後まで責任を持ちます、おさがり下さい』

ヤバイこの男…できるぞ…

自分の敵を更に見つけ焦る勇気…

?『ならば連れていけ、俺は他の怪我人の治療に回る…』

さっさと風香を離し倒れているグラップラーの生徒を支える?の人物

で…風香を支えるイヴンと名乗った男

そいつに食ってかかろうとした瞬間…

?『師匠〜どこですか〜師匠〜

裂夜が駆け寄る、入り口から入って来た少女が支えていたのが守人さんだったからだ

顔色は悪いが全身には薬草や薬で治療されているらしく大丈夫そうだ

裂『あんたが親父を助けてくれたのか

少女は慌てて

?『違います助けたのは師匠…柊(ヒイラギ)忍(シノブ)って言うんですけど、知りませんか?』

裂『ヒイラギ?どこかで聞いたような…』

勇『えぇ〜柊先輩〜本当ですか今学園いるんですか

興奮した勇気の様子に驚く周りの面々

裂『…有名人なのか?』

…恐る恐る尋ねる

勇『裂夜知らないのこの学園の生徒で彼の噂知らないのはありえないよ

勇気がまくし立てる

勇『この学園には能力に応じて複数の教師が付く、その中で彼には五人の教師の内三人の教師が付く異例中の異例で学園に通っていたんだ

勇気の最後のセリフが気になる裂夜

裂『通って「いた」?』

勇『…突然いなくなったんだ…[依頼が入った]って一行書き置きを残して八年前に…死んだって噂だったらしいけど生きてたなんて…』

キラキラ擬音が聞こえそうな表情の勇気…そういえば裂夜にも詳しかった勇気…実はミーハーらしい

勇『で、柊先輩はどちらに?…えっと

?『あ、私はシホ・ニルヴァーナ、シホって呼んで下さい、師匠は多分側で誰かの治療を…』

?『シホ…』

突然かけられた声に驚き振り返るとシホの後ろに突然現れた長身の青年

シホ『師匠今師匠に会いたいって人が…』

言い終わらないうちに拳がシホに落ちる

ゴンッ

シホ『あっ痛

?『守人殿を連れて来いと言っておいたはずだが…』

ゴンッ

シホ『ハウッ

?『彼の傷は深手だから治療をきちんとしろとも言っておいたな…』

ゴンッゴンッ

とりあえずコブ四つで拳の雨は止んだらしい…

シホ『ヒ〜ン…

現れた凸凹コンビにただただ驚く面々だった…

…続

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あきゅろす。
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