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クライトの非日常的な日常
最凶VS最弱
?『…始まりましたね、戦いが…悲しい事です』

?『私達も始めましょ、五分で片付けたげる』

?『片付けるなんて野蛮な事言わずに、少し話しでもしましょう、ね?トラアムルさん』

ト『魔族と仲良くするなんて嫌』

?『まぁまぁ…僕はホントは殺し合いなんてしたくないですよ、シームルグって種族は魔族の中では温厚なんですから』

ト『じゃあなんでここきたのよ?学園の攻撃に参加するような奴の言う事聞くと思ってんの?』

シー『…そこなんですよね〜いや、下っ端なもので上からの命令は絶対ですから…僕としては城で料理番か何かでもして細々と生活出来れば幸せなんですが…』

ト『あんたの事情なんか知ったこっちゃないわ、あんた片付けて生徒達の手伝いしなきゃいけないのよ』

シー『ならどうぞ、僕は逃げますから』

さらりと言い放ちクルリと背を向ける白髪の青年

ト『あんた逃げて上から怒られるんじゃないの』

シー『いえ、僕はあくまで補助要員ですから逃げたければ逃げていいとルク様に言われてますんで…』

頭をかきながら恥ずかしそうに笑う青年

ト『…あんたホントに魔族?』

シー『そのつもりですけどね、自信は無いですが(笑)』

ト『魔族辞めるのをお勧めするわ…』

シー『じゃあ就職口でも紹介いただけませんかね(笑)』

…本気なんだか冗談なんだかわからない発言をする

シー『無免許でも良いなら校医とか白魔法とか出来ますよ、あ、耐魔系の術ならかなり自信ありですね』

ト『私にあんたを雇えっての?』

シー『そうして頂けると助かります

ト『あんたが内の生徒を襲わないって保証は?』

シー『保証とゆ〜か心配なら僕の身辺に監視として戦士か格闘家辺りの教師を付ければいかがですか?多分我々の強襲で多数の生徒さんが負傷したはず、治療の出来る者は多いに越した事はないのではないですか?』

ト『………』

ト(確かに怪我人の治療はミスティックの生徒やってるけど圧倒的に足りない…)

ト『…わかった、ただし一応私が雇い主だから契約の魔法使わせてもらうわよ』

シー『わかりました』

彼の周りに魔法陣を描く

ト『我汝との契約を行う…契約者の名はシームルグ…背きし魂を打ち砕く魔の槌…彼の者との契約の礎となれ…デクスガイアの大槌

彼の背後に巨大な槌を持った大男が現れ、槌を振り下ろす

シー『嘘っ

振り返った頃には遅く目を瞑る程度の時間しか無かった

ドーン

振り下ろされた槌は地面を揺らし契約の完了を知らせる

大男の幻影が消えた後には魔法陣の上で白目を剥くシームルグの姿…

ト『白目剥いてる…流石にキツかったか

幻術が解けたのか鳥の姿に戻ってる

ト『でもこれで新しい下僕を確保したわ

シームルグの巨体をものともせず端まで引き摺り捨てておく

パンパンと手を叩き

ト『さてと…誰かの手伝いでもするか』

ゆっくりと歩き始めたのだった…

…続

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あきゅろす。
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