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クライトの非日常的な日常
消したい記憶U
自分の手の中で人間の目が光を失うのを見た

知り合いの兵士だった…親父が気に入って城仕えにした傭兵だった…名前はトマス…

両手両足をダラリと伸ばしまるで人形のようにふらふらと揺れている

フ『弱くなったな、お前ら(笑)』

まるで俺が本当に話掛けているような口振り…

兵B『ぼ…坊ちゃん、本当にクレイブ坊ちゃんなのか

イブ(違う俺じゃないんだ

フ『あぁ、良く稽古つけてくれたよな、イワン…忘れたなんて言わないよな?(笑)』

兵A『坊ちゃんなんて事を…』

フ『なぁんだクリス、居たのか?お喋りなあんたの声が聞こえないからいないかと思ってたよ(笑)クリス、相棒はどうしたよ?
ほらぁトマスだよ、来てんだろ?おっと俺持ってたのか(笑)気付かなかったよ

トマスと一番仲が良かったクリスの前で死体をちらつかせるフェンリル

フ『俺魔族と契約したからよろしく

イブ(なっ

クリス『魔族と…

イワン『そんな…』

イブ(俺はそんな事していない俺は…)

クリス『クレイブ坊ちゃん…魔族との契約は重罪ですよ…?』

フ『知ってるよ、でも人間の間でだけだろ?人間やめた俺には適用外だろ〜(笑)』

軽口を叩くフェンリル、周りの何人かがヨロヨロと起き上がる

イワン『殺す…しかない…みんな…』

クリス『坊ちゃん…最後は我々が…』

大剣を構えるイワン
いつもは二刀流のクリスは右手が潰れているらしい、左手に細剣を構えている

フ『殺せるもんならやってみな

刀を腰から抜き挑発するフェンリル

イワン『いくぞ

イワンの号令によって全員が一斉に動く

大剣を振り斬りかかってくるイワン
イワンの胸の辺りに裏拳を撃ち込む
轟音をたて壁に激突し動かないイワン、

フ『まず1人…』

兵D『よくも隊長を
フ『知らないな?新入りかい?』

兵D『ウァァァ

一般兵用の剣を振り上げ突っ込んでくるが素人に毛の生えた程度の腕だというのは明白だった

だが、

ザシュ

肩口から胸にかけ深々と食い込む刃

フ『ギャーーーー

兵D『や…やった

フ『なんてね(笑)』

首に深々と突き刺さった刀

鮮血を吹き上げ絶命する兵士

クリス『ルースッ

フ『ルースって言うのか、これ(笑)』

刀を首から引き抜き血を拭う

クリス『ウォォォオクレイブー

クリスは怒りを露わにし向かってくる

フ『おぉクリスがキレたの初めてみたぜ(笑)』

クリス『ウラァ

地面から剣を拾い上げ投擲する

フ『ほいっと

左に軽くかわす

その間接敵してきたクリスはとっさに俺の右手首を切り落とす

フ『うわ剣抜けねぇやべぇ

ザン

胸を刺し貫く細剣

フ『効かないっての

左手でクリスの喉を掴む

クリス『グ…ガ…

足をばたつかせ浮き上がるクリス

口をパクパクと開き何か喋っているようだ

フ『なんだ?クリス』

口を耳元に持ってくる

フ『なに?なんだって?クリス』

クリスが一言、

クリス『魔族の魂…在処を示せ…発』

体を光が包み込み頭の後ろ側に集まる瞬間

ガンッ

フ『ぐぁぁあ

頭蓋骨が砕ける位の衝撃が光の集まった辺りを襲う…

その瞬間石にひびが入ったのに気付いたのはフェンリルだけだった

イワンだった、魔族の核をクリスが見つけイワンが一撃を見舞ったのだ

フ『ガァァァ

フェンリルの絶叫が響いた…

…続

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