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クライトの非日常的な日常
裂夜の力
裂『俺の能力は左右の目がそれぞれ未来と過去を【視る】事で成り立ってる、そしてその両方の力を均衡させて使うのが風香やクライトに掛けた束縛魔法だ』

イブ『それがクライトを止めなかったのと何の関係があるんだ?』

裂『俺はクライトの【未来を視て】クライトがどうなるかを知った、知ったのはその時は現在だがもう過去の事だ…これの意味が分かるか?』

風『えっと〜…未来を知ったのは現在だったけどその現在はもう過去なんでしょう?だから〜……訳わかんないよ〜

裂『つまり俺は未来を知り、その未来を変えるとする』

風『うん』

裂『じゃあ質問だが俺の視た未来はどうなるか分かるか?』

風『ハイ(・∀・∩)先生解りません

裂『…そうキッパリ言い切られても困るんだがな…』

イブ『お前の見た未来には行き着かない訳だな』
クレイブが口を挟む

裂『その通りクレイブ流石だな

イブ『そうなるとどうなるんだ?』

裂『………』

裂夜が黙り込む…

イブ『そんなにヤバいのか…?』

裂『これから起こるって決まった事が起こらないようにする為のエネルギーがどんなものか想像出来るか?』

イブ『…いや』

クレイブが首を振る裂『未来の変化が大きければ大きい程反動もデカい…そして受ける対象は均衡を破壊した大元となるもの…それがクライトになれば…』

イブ『なるほどな…あの力は人間1人どころか世界すら崩壊させかねない』

風香が身震いする

風『そ…そんなに大きな力なの?』

イブ『俺が死なないのは承知済みだろ?だが俺は魔法は操れない…
クライトは元々魔法を操る能力が有ったからな、打つ手無しだな

裂『普通にやったらな』
裂夜が意味あり気に不敵な笑みを漏らす…

イブ『策があるのか?』
裂『未来を変える結果になるがな』

風『未来を変えちゃ危ないんじゃ無いの?

裂『前のクライトが反動を受けたならまずかったが今のクライトならば大丈夫のはずだ、クレイブの見立てではもうクライトは不死なんだろ?』

イブ『見立てっつ〜か、一目見りゃ分かるっつ〜か、左腕切り落としたからな…』

裂『クライトの裏切りは俺の予知通り、だからクライトには少し細工させてもらった』

イブ『細工?一体何をした?』

裂『俺と精神をリンクさせてある、これから起こるクライトと魔族の商談を破談させてやるのさ』風『じゃあクライトの契約が失敗すればクライトは帰って来るの?』

裂『クライトは妹さんさえ取り返して来れれば魔族に汲みする必要は無い、クライトと彼の妹の安全を確保して魔族の城さえ破壊出来れば帰ってきてくれるはずさ

裂夜の話を黙って聞いていたクレイブが裂夜に耳打ちする…

イブ『…裂夜…お前に世界の反動は帰って来ないのか?』

裂夜は事も無げに答える
裂『有るよ

イブ『お前…死ぬ気か…?』

裂『俺は死なんよ、俺の目の異常な魔力の消費はこういった事態に備える為のもんだからな』

イブ『貯蓄?』

裂『夢見の魔法が有るだろ?あれはそれほど魔力消費しないが一度見た未来から変わる事は無い』
イブ『そうだな、近いか遠いかを除けばあの魔法は絶対に起こる未来だから不確定要素の消えない未来は見えないはずだ』
裂『俺のは違う、不確定要素を含んだその人間の転機と呼べる大きな出来事を見る力が有る、それを利用すれば…』

イブ『アイツを助ける事ができる…』

裂『じゃあしばらく体空にすっから、よろしくな2人ともんじゃ…心の壁を穿つ魔の法に則り我が精神を彼の下へ導け……メンタルシフト

…続

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あきゅろす。
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