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短編小説
待ち人、1人。(詩)


どんなに綺麗な景色を見ても 僕の心は満たせない
どんなに可笑しな話を聞いても 僕はちっとも笑えない

ぽっかり空いた心の穴は 君にしか埋められないんだよ?

早くそのことに気付いて下さい そしてここに帰っておいで
僕はいつでも君を待っているから…

The person you’re waiting for won’t come.

悲しい時は我慢せず 泣きたいときは泣いていい
君は僕に教えてくれた
だから僕は強くなれた だから僕は大人になれた
今度は僕が教えてあげる 君に優しく囁きかける
君は一人じゃないんだよ 僕がいつでも傍にいる

あの日 あの時 あの場所で 僕は君に言ったんだ
君は僕にたくさんの 勇気と優しさくれました

僕は君に一つでも 何かあげられたのかなと

真っ直ぐ伸びてく飛行機雲は あの頃の僕に似ていたよ
一途に君を想い続けた 僕の淡い恋心に…

The person you’re waiting for won’t come.

悲しんではいけないよ? 君は優しく言ったんだ
悲しまない″と忘れる″は 似ているようで全く違う
僕はこのとき初めて知った 君が初めて泣いたんだ
どちらも違った難しさがあり どちらも違った壁があること
ただ一つ同じなのは どちらも容易じゃないってことを…

今日も一人 僕は君を待っている
天高く昇っていった 君を一人待っている

The person you’re waiting for will come.

止まったままの時計の針を 今この瞬間動かし始める
僕は君の存在を やっと見つけ出せたんだ
僕の中(胸)のこの辺り やっと見つけられたんだ
君の温もり感じるよ 君の声が聞こえるよ
だから僕はまた一歩 前へ歩き出してみよう

君はここに 僕はここに 二人はずっと前にもう出会っていたよ
僕の心の穴の中 君はとっくに居たんだね
気付けなかった僕を許して? 隠れて続けた君を許すよ

こうして二人で許し合い 
時計の針は進んでく…
時計の針は進んでく…


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あきゅろす。
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