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真皇帝物語
曇天に閃く




全てを、失ってしまった。
何もかもが、この掌からこぼれ落ちていった。
いや、最初から、何も持っていなかったのかもしれない。
この手は、何も掴んでなどいなかったのかもしれない。
それでも。
自分は確かに、あの国を愛していたのに。
どうして───。





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あきゅろす。
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