MAIN
港へ
クロゥ「クィルはこっからは船で行くと速いんだよねー♪」
妙に機嫌の良いクロゥが言った。
クリア「へぇーっ!そーなんだ!行った事無いから…」
ユオ「ふぅーん…」
クリア「何?」
ユオ「いや…この世界の人ってみんな、 ほとんどの事知ってると思っていたからさ…
何かすごい想像と違う…」
クロゥ「まぁ!そんなもんだよ?それよりカイ?」
カイは突然名前を呼ばれたことに驚いて一瞬ビクッとした後,クロゥの方を振り向いた。
カイ「は,はい?」
クロゥ「船乗った事ある?」
カイ「えっ!?なんで?」
クロゥ「いや?べっつにー?」
カイ「なんだよー!言えよ!」
クロゥ「なんも?(さっきカイが船は嫌いだって思ってたんだよねw)」
ユオ「仲が良い事で!」
ユオは2人のやりとりを見てからかった口調で言う。
クロゥ「・・・そんな事言う?ねぇ…」
ユオ「言いますよ?何か?」
クロゥ「さてと…」
クロゥは斧を構える。
ユオ「やりますか…?」
ユオは短剣と杖を構える。
クリア「ちょ、ちょっと待って!ね?」
カイ「そうだよ!全く…(恐ろしい2人組…)」
クロゥはカイの方を見た。
クロゥ「ほぅ…?そんな事また考えるの?」
カイ「ご、ごめんなさい…」
ユオ「なんて思ったの?」
ユオがクロゥに小声で聞く。
クロゥ「恐ろしい2人組だってさ・・・」
クロゥもまた小声で,ユオに呟いた。
ふーん,と言った後にカイに詰め寄る。
ユオ「こっちにも謝ってくれない?」
カイ「な、なんでユオにまで…」
カイとクリアには2人の会話は聞こえていない。
なんのことやら,といった調子で尋ねた。
ユオ「恐ろしい2人組って思ったんでしょ?2人組って!」
カイ「えっ!?(ば、ばれてる!!)」
カイが狼狽しているのを証拠ととり,ユオはぶつぶつと呪文を唱えだした。
ユオ「聖なる光よ、我の糧となりて奴を打ち砕け…」
カイ「ごっごめんなさい…」
それに気付いたカイは急いで謝るが,謝罪も虚しく…
ユオ「遅いよ?ソルクラッシュ!」
いくつもの光の刃がカイに向って放たれた。
カイ「がふっ…」
クリア「余計な事思わなければほんといいのに…」
うちの負担にもなるんだよ?と回復(セイントヒール)をしながらカイに言う。
クロゥ「よっこいしょ・・もうそろそろ港につくんじゃない?」
カイを担ぎながら言う。
ユオ「そうだねー!」
2人は段々港が見えてきたのに気付き、カイの容態なんて気にせずそんな話をした。
←back next→
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!