[携帯モード] [URL送信]

MAIN
カイの能力

ユオ「さて!まとめましょうか!」


クロゥ「なにが「さて!まとめましょうか!」だよ!


ビトと愉快な仲間達、居なくなっちまったんだぜ?」


ユオ「愉快な仲間達にはあえてツッコまないでおくよ・・」


クリア「っていうか・・・ユオ大丈夫なの?」


ユオ「あぁ平気平気!あんな人達・・仲間と思ってなかったし?」


口ではそんなことを言っているが、ユオはかなり辛そうだった。


誰から見ても嘘だというのがはっきりわかる。


カイ「(あいつ・・辛いんだな。仲間に裏切られたんだ、仕方ないよな・・


ビトも・・俺達のことを裏切った・・)」


クロゥ「・・・・・ト・・」


クロゥが何か呟いた気がした。


カイ「クロゥ?何か言ったか・・?」


クロゥ「・・・や、なにも?」


カイ「そうか・・」


それからしばらくの間、誰も何も話さなかった。


こうしてみると、保管所は暗く静かで危険な感じがする。


5分程経ち、ユオは沈黙に耐え切れなかったのか話を切り出す。


ユオ「それで!さっきのことについて色々まとめなきゃでしょ?」


クリア「あっ、はいはーい!ビト達はどこに行っちゃったのかな?」


ユオ「うーん・・これは推測だけど、未来の世界・・


つまりカイ達にとっての現代に行ったんじゃないかなぁ?」


クリア「なんで・・・?」


クロゥ「世界征服・・・・」


カイ「せ、世界征服!?」


ユオ「・・だろうね。ハルマゲドンがあいつ等に持ってかれた。」


クリア「えぇ!?・・・ホントだ・・・」


カイ「未来の世界を征服・・・でもそれに何の意味があるんだよ?」


クロゥ「きっとシャオ達は未来の世界に君臨する気だよ。


未来には過去程の技術がないから、抵抗するような大きなチカラがない。」


ユオ「その通り。だから僕達は早く未来に戻らないと・・


・・・他に質問、ある?」


カイ「あ、あぁ・・えと…俺のさっきのあれ…何?」


ユオ「あれは多分アダマンタイトの能力だろうね…覚醒したのかな?


えぇっと、能力は…」


ユオのアダマンタイトがカイのアダマンタイトの能力を調べる。


クリア「能力は?」


クロゥ「速さ関係か、時間関係だろうね。」


ユオ「・・・シャオと同じだ!空間転移・時空転移の能力!」


カイ「あー…だからさっき移動したの
か…」


ユオ「にしてもよく分かったね?クロゥ・・・」


クロゥ「瞬間移動したんだから、


カイが速いか時間が遅いかだろ?」


クリア「そっかぁ・・・」


クロゥ「え、ちょっと待て・・時空転移ってことは・・・」


カイ「ということは未来に帰れるじゃん!」


ユオ「そういうことになるね?」


クリア「そうだねぇ・・」


ユオ「暗いねー…もう少し明るく前向きに!


またいつかビトに会えるかもしれないでしょ?」


クロゥ「そーそー。クリアらしくねぇぜ?」


クリア「・・うん、そーだよね!!」


カイ「よしっそれじゃあ早速未来に帰ろうか?クロゥ、クリア!」


ユオ「ちょ、ちょっと!僕を置いてく気?」


カイ「はぁ?ついてくる気?」


ユオ「当たり前でしょ?」


クロゥ「当たり前ってなぁ・・・」


ユオ「だっても何もない!」


クロゥ「別にだってなんて言ってない
し・・・」


ユオ「大体こんなに面白い展開になって来てるのにさぁ…


ここで引き下がるなんて勿体無い事出来ない!


未来でやらなきゃいけないことだってあるし!


それに!僕1人じゃ狙われたとき死ぬじゃん!!


ちょっと待ってて!準備してくるから!」


そう言ってユオは走っていった。


カイ「(運命だから未来は変えないんじゃなかったのかよ・・)」


そして小一時間後…


ユオ「お…お待たせ…」


ユオは、ものすごく巨大なリュックを背負っていた。


クロゥ「な…何そんなに持って来てるんだよ・・?」


ユオ「え…?これ全部ノートだよ?


僕の論理がどこまで合っているか未来で確かめるの…」


カイ「それ…全部ノート?何冊あるんだよ・・?」


ユオ「全部ノート!ええっと全部で70冊!!」


クリア「せめて半分にしようよ…」


ユオ「いーやーだー!」


クロゥ「・・俺が30冊分までなら全文暗記してやるよ。」


ユオ「ほんと!?じゃぁしょうがない・・半分に減らしましょー・・」


カイ「よくそんなの暗記出来るな・・!?」


今度は4人でユオの部屋へ向かった。


カイとクリアはベッドで仮眠をとり、


ユオはノートを選び、クロゥは・・・なんか、頭がカシャカシャいってる。


カイ「(・・・きっとあいつの脳はコンピューターだ。)」


今日はラッキーなことに、今の言葉はクロゥに気付かれなかった。


そしてまた小一時間程経った頃。


ユオ「できたー!これでいいでしょ?」


カイ「まだまだ多いけどな・・・」


クリア「まぁしょうがないね、これ以上は。」


クロゥ「オッケー!じゃぁ行こう!・・・その前に。」


ユオ「まだなんかあるの?」


クロゥ「カイさっき俺をコンピューターだって思っただろ?」


カイ「・・うっ・・(気付かれてた!)」


ドゴッ。クロゥはカイの左頬をグーで殴った。


カイ「なにもグーで殴ることないだろっ!?」


クロゥ「さて♪行きましょうか♪150年後の世界・・現代に!」


カイ「あーもぉ・・」


カイのアダマンタイトが輝きだす。


全員は光に包まれて消えていった…




――アダマンタイトの能力。シャオ達の陰謀を止める為に・・今使われん――

←back
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!