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裏切り


ユオ「さて…物資保管所を出るとしますか!」


カイ「そうだな…ん?」


クロゥ「・・・・・!」


ビト「・・・・!?」


よく見てみるとユオの後ろに黒い影らしき物が見えた。


クリアは影に向かって叫ぶ。


クリア「君誰!?シャオ!?」


シャオ「はーい!正解!正解者には賞品としてユオの死体をプレゼントだ!」



クロゥ「・・・な・・(こいつ性格がおかしい・・!)」


シャオは斧を振りかぶりユオの方へと前進する。


ユオも後ずさりしようとするが、後ろに機械があり追い詰められた。


シャオ「さようならユオ」


そしてシャオが斧を振り下ろす。


カイ「間に合わない・・・!?」


クロゥ「ユオ逃げろっ!」


ユオ「無…理…(こんなところで終わるっての!?これが僕の・・運命?)」


カイ「(くっ…間に合え!)」


そう思った瞬間・・・カイの姿が消えた。


クリア「カイ!?」


辺りを探しても、カイの姿は見当たらない。


突然のことに、シャオも少なからず動揺していたらしい。


斧の手を止め、そのままの姿勢で辺りを探す。


ユオ「(・・・チャンスっ!)」


ユオはそろそろと歩いて逃げようとした。


・・・しかし、シャオと目が合ってしまったのだ。殺意に満ちた、恐ろしい目・・・


シャオ「僕から逃げられるとでも思っているのかい?」


シャオは再び、斧を振り下ろす。


クロゥ「・・・・!!ユオぉ!」


クロゥが気付き、慌てて駆けだす。しかし距離があって間に合いそうにない。


1番ユオに近いのはビトだ。しかし何故だかビトは動かない。


ユオ「(もう駄目か・・)」


ユオは目を閉じる。・・・その時だった。


「カキーン」刃物同士がぶつかるような、そんな音がした。


ユオがおそるおそる目を開ける。他の者もそちらを見る。


・・・カイがユオの前に立ち、シャオの斧を弾き飛ばしていた。


シャオ「何ぃっ・・・!?これはっ・・・・」


クリア「えぇっ!?」


ユオ「・・・!?」


クロゥ「・・・は!?」


ビト「・・・!」


カイ「あ、あれ?」


カイ本人も何があったのか分かっていないようだ。


シャオ「くっ!この僕の崇高なる計画を邪魔しやがって・・・!


殺してやる!来い!シュウ、ソウ!」


シュウとソウが暗闇からでてきた。


シュウ「・・・・・ごめんな・・」


ソウ「俺達とて、あなたを殺したくはありませんが・・・」


2人は心なしか暗い。


ユオ「・・・カイ!話は後で!今はこいつらを倒すよ!」


カイ「・・・了解!」


クロゥ「君も斧使いだったんだね?そんな汚い計画に斧を振るって・・

許されると思うなよ?地獄逝きだ・・戦塵、墜斧撃!」


シャオの真後ろにまわりこんだクロゥが攻撃を開始する。


シャオ「ぐあぁっ!」


地面を削り石をシャオにぶつけ即座に上にジャンプし、下に切り付けた。


いつのまにか、今度はシャオの隣にビトが居た。


ビト「切り刻む…遅い!速刃千裂衝!」


速い動きで上下上下と交互に切り付けその後十字に切り、三段突きをした。


シャオ「くはっ!・・この僕が…負ける訳…」


ユオ「この世の五つの理を得し魔界の闇よ、いでよ!」


シャオ「その術は…!まさか!」


ユオ「成仏してくださいね…ルナダーク!」


満月が現れたかと思うといきなり三日月になりそして暗闇が広がり


気付いたら血だらけのシャオが倒れていた。


クロゥ「・・・・。こいつどうしようか?」


カイ「どうするっつっても・・・」


シャオ「ぐっ!逃げるぞ!シュウ、ソウ!・・・
ビト!」


カイ「えっ?」


ビト「・・・・・・・・・・・・分かりました…シャオ様…」


クリア「えっ?何これ…全く話が読めないんですけど…」


ユオ「やっぱり…」


クリア「何が?」


ユオ「あいつは…元々この世界の人間だ…」


カイ「それは無いよ!だって…」


ユオ「もしも…僕のアポカリプスが使われたとしたら?」


クロゥ「………!」


ユオ「気付いたね、クロゥ。


そして最近アポカリプスが何者かによって盗まれていたとしたら…?」


カイ「うそだろ!?」


ビト「全てユオ大尉の言う通りですよ…」


クロゥ「どうして…?なんでだよ!?」


カイ「味方だったじゃん!なのになんで…」


ビト「なんで裏切ったのか…とでも言いたいのか?」


カイ「・・・!」


シャオ「ビト!急げ」


ユオ「あくまでもそっちの味方するんだね…」


ビト「・・・当然ですよ、僕は元々この世界の者だから。


そしてシャオ様に着いて行くと決めたから。


今行きます…シャオ様…」


そうしてシャオ達は消えた。ビトと一緒に・・・



――ビトの裏切り。その信じがたい事実にカイは何も言えなかった――

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あきゅろす。
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