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軍法会議

ユオ「はい!軍のみなさん!自己紹介を!」


シャオ「僕はこの軍の最高司令官のシャオ!よろしくな!」


ユオ「ボソボソ(みんなからよく可愛いって言われてるけど、


禁句だから気をつけてね)」


カイ「あ、本当だ。可愛い。」


シャオ「今何か言わなかったか?」


カイ「いや何も!!」


ビト「・・・・・・」


シュウ「俺は総隊長シュウ!よろしくー!」


ユオ「ボソボソ」(まぁこの人は外見はかっこいいけど馬鹿ですので…)


クリア「いやこれだったらカイ及びビト及びクロゥの方がかっこいいよ!」


クロゥ「なんで俺が入ってるのかな?・・まぁいっか」


ソウ「総副隊長兼参謀のソウです!宜しくお願いします…」


ユオ「ボソボソ」(まぁこの中では真面目な人かな…?)


ビト「・・・まともな者が居るのか。なら安心、といったところだろうか」


シャオ「それでは軍報会議を始めます。」


シュウ「とりあえず我が軍の状況を報告しますと…


こちら5万人南西軍10万人ぐらいです。圧倒的にこちらが不利かと…」


クリア「こんなんじゃ勝てないよね?普通に。」


シャオ「何か絶対的な威力のある兵器が必要だろう…」


ユオ「あー!それなら平気!


収束レーザー砲ハルマゲドンがもうすぐ完成するので…」


シャオ「何!あれが完成したのか!?」


ユオ「当たり前じゃん!あんな簡単な構造の物…誰だって作れるよ!」


ソウ(そんな物作れるのはあなただけかと…)


机の上にクロゥは設計図を見つけた。


どうやらハルマゲドンとやらの設計図のようだ。


クロゥ「・・・なーんだ。こんな簡単に作れるんだ?兵器って。」


ユオ「だよね!意外に簡単でしょ?」


ビト「僕には全く意味がわからないが・・・」


シャオ「と、とりあえずこれで我が軍の勝利は確定したような物だ!」


ユオ「あっ!待って!これから連射も出来るようにするから…


明日完成かな…?」


シュウ「じゃあ俺たちは明日の大戦の為に早く寝なければ…」


シャオ「では今日は解散!各自ゆっくり休養するように!!」


ビトはシャオ・シュウ・ソウが目を合わせ頷いているのを見た。


ビト「・・・!」


しかし何事もなかったかのようにぞろぞろとみんな帰る。


ユオ「じゃあさぁー!ちょっとカイ達ついてきてくれない?


工具取りに行かなきゃ…」


カイ「別にいいけど…?」


ユオ「よし!決定!じゃいこー!


この町の近くにある軍の物資保管所につれていって!」


カイ「はいはい…」


クロゥ「実質俺等がつれてってもらうんだけどな・・」


そして行く途中…ビトがユオに聞こえないぐらいの声で話しかけて来た。


ビト「あまりユオと仲良くならない方がいい…」


カイ・クリア「なんで?」


ビト「お前等は馬鹿か?ユオはこの戦争で死ぬんだ…


多分、よりにもよって味方に…」


カイ「うそ!?味方って…」


ビト「そうだ!あの三人だ!」


クロゥ「ビトも気付いてたんだ?なんか怪し
げに頷いてたよな・・


でも!ユオと仲良くするのは悪いことじゃないよ?多分。」


カイ「だろ?じゃあ今の内にあいつらを倒しておけば…」


ビト「だからお前は馬鹿だと言ってるんだ!いいか!


もしここでユオが生き残ってシャオ達が死んだとする…どうなる?」


カイ「?ユオが生き残ってみんな喜ぶ…」


クリア「まぁ喜ぶのはユオを知ってる人達だけだろうけどね?」


ビト「そんな生半可なことじゃない!ものすごい歴史が変わるんだ!


例えば未来にシャオもしくはシュウの子孫がいたとする…」


カイ「ふんふん…」


クロゥ「もしもそいつらが居ない世界ができて、


代わりにユオの子孫が存在することになったとする。


そしたら可能性は低くても、


それによってはカイや俺が消えるかもしれないんだよ?」


カイ「なんで?」


ビト「なんらかの影響でお前の両親が巡り合わなくなったり、


殺されたりするかもしれないんだ!」


ユオ「まぁ確かにそうだねー!考え方は間違ってないと思うよ?」


クロゥ「・・そうだろ?」


クリア「・・・え?ユオ!!」


ビト「!!!どこから聞いてた?」


ユオ「最後の方の君達が消えるとかいう所辺りから…」


カイ「あのさ!ユオ!軍を…」


ビト「カイ!!!」


カイ「だって!これ言わないと…ユオが…」


ユオ「あんた達馬鹿ぁ?」


クリア「え…?」


ユオ「あのね!なんで僕がそんな未来を変えることしなきゃいけな
いの?


そんなことしたら卑怯じゃん!い
い?


絶対未来の事僕に言うんじゃないよ?分かった?」


クロゥ「あぁ。わかったよ・・・俺はね。」


ビト「・・・もとよりわかっている。」


カイ「でも…」


ユオ「分かった?」


カイ「はい…」


ユオ「よろしい…着いたよ♪物資保管所に!
じゃあここで待っててね!」


ユオは倉庫のような建物の中に入っていった。


クリア「どうするの?このままじゃあユオが…」


カイ「その時になったら俺たちで助けよう!ユオを!」


クロゥ「・・・まぁあいつが死ぬとも思えないな・・」


カイ「え?なんて?」


クロゥ「あ?あぁ・・なんでもない」


――ユオはこのまま死んでしまうのか。


見過ごすべきか、助けるべきか・・・


どちらが正しいとも言えない選択が、今迫ってきている――


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あきゅろす。
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