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アダマンタイト


ユオ「んで?僕に何の用?」


カイ「・・・ほんとに君がユオ博士なの?」


ユオ「だからそう言ってるじゃん!失礼だなぁ・・」


クロゥ「だってとでもそうは見えないし」


ユオ「え?聞こえないからもっと大きな声で言って!」


クロゥ「別に何も言ってねぇぜ?w」


カイ「嘘つけ・・・」


クロゥ「カイ後で殺す☆」


カイ「大変申し訳ございませんでした。」


クリア「・・そろそろ話を戻して・・」


ユオ「そうそう!それでなんなの?」


ビト「これなんだが…」


ビトは自分達が来た方を指差す。


ユオがその指の先を目で辿ると、その先にはアポカリプスの残骸があった。


ユオ「ん…?あー!あれアポカリプスじゃん!」


ユオはアポカリプスの元へ駆け寄った。


ユオ「しかも大破してるし…」


ビト「ここに着いたとき、こうなってしまってな・・」


ビトは申し訳なさそうにうつむく。


クロゥ「あのさ、ユオ博士・・これ、直せる?」


ユオ「…無理だね…」


カイ「な、なんで!?」


クリア「そしたらうちら帰れないよー!?」


ユオ「動力が無いんだもん!」


クリア「動力?」


ユオ「そう!動力となるアダマンタイトが必要なんだよ!


途中で粉々になったかな?」


クロゥ「動力なしでよくここまで来れたな・・・;」


カイ「え、でもこの世界にあるんだろ?その…」


ユオ「アダマンタイトね!・・・ってあんた持ってるじゃん!」


カイ「へっ?持って無いよそんなの」


ユオ「あるじゃん!その首の飾りの!」


その首の飾りとは、聖結晶石だった。


ビト「これは聖結晶石という石で…」


ユオ「あー!あんた達の世界ではそう呼ぶん
だね!」


クロゥ「まぁ呼び方が違うんだろーな・・なんてったってここ昔だし」


ユオ「人を年寄りみたいに言うな!」


クリア「ところでユオ博士って何歳なの?」


ユオ「僕?僕はまだ15歳だよ!!」


カイ「・・俺と同じ年じゃん!」


クリア「うちともだよ!?」


ビト「・・こいつ年下だったのか・・」


クロゥ「実質年寄りじゃねぇか、俺にとって
は」


ビト「・・・話を進めてくれ」


ユオ「はいはい!アダマンタイト…人間を媒介とし進化し続ける物質。


進化するのには様々な説があるけど、


その内の一つとしてその人の余った力を適当な所にやらず、


アダマンタイト内に吸収される事を進化すると言う説がある。


またアダマンタイトには一応レベルと特性があり…


例えばこの青い石、僕のアダマンタイト!特性は魔術全般であり、


レベル上限は10で僕のアダマンタイトは6…


またレベルはそのアダマンタイトの輝き方により決まり


特性はこの僕のアダマンタイトで知る事ができる…


ちなみにビトのは早さに優れておりレベルは5!」


ビト「貴様に劣っているのか・・?・・修行が足りぬのだろうか」


ビトはピアスとなっている紫の石・・ビトのアダマンタイトを外し、眺める。


クロゥ「鍛えりゃいいってもんじゃないと思うけどね・・」


クリア「ってかビトって聖結晶石持ってたんだ?」


カイ「じゃあ俺のは?」


ユオ「カイのは・・って何これ…?分からない…なんで?どうして?


能力がまだ覚醒して無いとか?まさか…


だってレベルは7ある…………


まぁ、未知の能力ということで面白みがあるじゃない!」


カイ「未知の能力ぅ??」


ユオ「だってわかんないんだもん・・」


クリア「カイのはきっと特別なんだね!!」


ユオ「えー…ちなみにアダマンタイトを作るには


レッドクリスタル、ブルークリスタル、グリーンクリスタル、


スカイブルークリスタル、ブラウンクリスタル、パープルクリスタル、


ライトクリスタルそしてシャドウクリスタル!


以上8個のクリスタルを必要とし


またそれを5000度に熱された特別な液体に入れて


500pa以上の圧力をかけた後5時間放置しておく…


するとアダマンタイトが出来る。


まぁ特性やレベルはその時、作り方、人によって変わるけど・・


アダマンタイトが人を選ぶって感じかな?


人によって色も変わってくるんだよ!!」


クリア「よくわかんないなぁ・・」


クロゥ「記憶した!じゃぁ今度俺にも作ってくれよ♪」


ユオ「いいよ!材料が集まったらだけどね・・」


ビト「ところで動力は作れるのか?」


ユオ「それが…僕にもどのアダマンタイトを使っていいのかわからなくて…


下手すりゃ爆発だし…まぁいつか分かるよ!」


カイ「作った本人なんだろー・・?」


ビト「いつかとは気の長い話だな・・」


ユオ「とりあえずこれから軍のみんなに君達の事紹介するんで…


こっちにいればいつか戻せるかもしれないし!」


クロゥ「やっぱりいつかなのかよ・・」


クリア「まぁ今はユオについていこうよ!」


カイ「そうだな・・」


そうして一行はユオの所属する軍の基地へと向かった。


――聖結晶石の特性はわからないまま。

どうして自分のばかりが特別なのだろう?――


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