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過去は雪原
カイ「いたたっ!」
時空転移の際に様々な衝撃波が起こり
時空転移装置アポカリプスは大破してしまったらしい…
クロゥ「・・時空転移はできたのか?」
クロゥは少し寝ぼけているようだ。
ビト(こんな状態で寝ていたのか?)
クリア「成功みたいだよ…だってこんな雪国」
クリアは周りを見回す。
クリア「見た事無いよ!」
カイ「やったー!」
カイは喜んで言った。まるで子供のようにはしゃいでいる。
クリア「あ、くれぐれもあまりこの世界に干渉しないように!
歴史が変わっちゃうからね!」
カイ「はーい!」
クロゥ「了解♪」
ビト「分かってる…」
そして近場の町に入って行った。
???「あ!こら待て!」
カイ「ん?」
振り向くと、4人と同じ年ぐらいだろうか、
黒髪の・・男なのか女なのか、研究者のような風貌の人が変な機械を止めようとしている。
???「ちょっと!設計者の言う事聞け
ー!」
すると機械が、その研究者の方を向いた。
???「うっ…何?設計者に刃向かうつもりなの?」
そういうとカイの後ろに隠れて
???「ちょっと!あいつを止めてよ!」
カイ「えっ!えっ!ちょっと!」
ビト「どうやらあの機械は僕たちも攻撃目標にしたみたいだな…」
クロゥ「まぁ・・どんまいだね。」
カイ「んなこと言ってる場合か!!来るぞっ!」
ROS−3「ピピガー!」
カイ「絶扇龍!」
カイは機械を下から斜め上方向に切り上げそして回転して2、3度切り付けた。
クロゥ「扇斧裂月華・・・」
機械を右から斜め左上に切ったあと、
下に切り付けその後敵を上に3回切り付けた。
ビト「とどめだ・・双翔甲烈戒!」
ビトは上に向かって双剣で2回交互に切り上げ、
相手の背後へ素早く移動し上から切り落とした。
ROS−3「ピピ――――!」
警報音のような音を鳴らした機械はいきなり爆発し砕け散った。
クリア「あれ?終わった?」
物陰から隠れてたクリアが出て来て、
傷ついた仲間達を回復魔法セイントヒールで治した。
クロゥ「隠れてたのかよ?・・変わってないのな、クリア」
クリア「えへへ・・まぁねw」
カイ「そんなことより・・なんて危ないもの作るんだよ!」
???「別に軍の人間なんだからいいでしょ?それとも何?
このまま軍法会議で裁かれたい?」
カイ「!なんで俺たちが裁かれなきゃいけないんだよ!」
カイが怒って反論する。
クロゥ「軍の権力を盾にするなんて陰湿だねぇw」
クリア「ほんとだね・・・♪」
2人は研究者達に聞こえない声で呟く。
???「だって軍の物壊したっしょ?今!」
ビト「あれは壊したわけではなく勝手に…」
クロゥ「これは正当防衛というやつだ・・しかも、なんとかしろって言ったのお前だろーが!」
???「う・・い、言い訳無用!
とりあえず未来から来たあんた達の話を聞かなければね!」
カイ「・・!なんで未来から来たって分かったの?」
???「あれ?当たってた?
・・一番可能性の薄いのを言ってみたんだけど…」
ビト「カマをかけられたな…」
???「一応根拠もあったよ!
服装、靴の形、する行動等など合わせて50個の根拠があったけど…」
カイ「けど…?」
???「やっぱり一番は勘だね!」
クリア「(おいおい・・)」
ビト「とりあえずこれからどうする?」
その研究者に聞こえない声でみんな話し合う。
クリア「確かこの世界にはアポカリプスを作ったと思われる
ユオ博士っていう人がいると思う」
???「呼んだ?」
カイ「いや呼んでない呼んでない!」
クロゥ「そういえばさっきの機械あいつが作ったんだよな!
ならもしかするとユオ博士の助手
とかかもよ?」
???「呼んだ?」
クロゥ「呼んでない呼んでない!」
ビト「それならあいつにユオ博士に会わせてもらえないか聞いてみよう!」
みんなは声を元の大きさに戻して研究者の方を向き話し掛けた。
カイ「ねぇ!ユオ博士って知ってるよね?」
???「知ってるよ?当たり前じゃん!それが?」
カイ「会わせてくれないかな?」
???「なーんだそんな事!別にいいよ!」
ビト「そうか…なら早く会わせてくれ…」
???「んで用件は?」
クロゥ「いや俺たちはユオ博士にしか話せない話があってだな…」
???「だーかーらー!用件は?」
カイ「・・?お前はユオ博士の助手なんだよな?」
???「はい?何言っ
てんの?」
クリア「えっ?」
ユオ「ユオは僕だよ?」
ユオ以外「ええーっ!?」
ユオ「なんで驚くの?」
クリア「だって…ユオって研究者の割にガタイの良い・・・って本に書いて…」
ユオ「あー!やっぱそーなってる?やったーだいせいこー♪♪」
カイ「へっ?」
ユオ「いやね…そういうって伝説流した方が面白くなるかなって思ってさ…
そしたら案の定!」
ビト「・・面白そうという事だけでやったのか?」
ユオ「うん!そうだよ!」
クロゥ「みなさーん、ここに馬鹿が居まーす」
ユオ「何か言った?」
クロゥ「別に何も言ってないけど?」
ユオ「あっそう?ならいいんだけど・・」
ビト「こんな奴が博士だとはな・・」
ユオ以外「はぁーっ…」
4人(ユオ以外)は呆れてしまった。
なにしろ、嘘の伝説を流すような奴が時空転移装置の作者なのだから。
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