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マイキャラ語り
ウィルマ
D&D、『黄金の車輪』キャンペーンでのキャラクター。
今まで遊んだキャラの中で、『最も出した犠牲者が多い』事で忘れられない第一位。

設定としてはハーフエルフのバードで、南方の街出身。19歳の女性で、同じ街出身・同い年の仲良し4人組で冒険者をやっている、というものでした。

キャンペーンの第1回目、いつものように軽い気持ちで出た冒険。
ウィルマ達は訪れた遺跡で見つけた謎の転送装置(これが『黄金の車輪』)によって遥か遠い北の大地に飛ばされてしまいました。
凍死しかけながらも何とかたどり着いた村。
そこは度々襲撃してくる人狼の恐怖に脅かされていました。
怯えるばかりで何もしようとしない村人に『このままじゃいかんだろう』と憤る冒険者一行。
相談の結果、ウィルマが『団結して人狼に対抗しよう』と村人を説得する事に。
が、この時の判定がクリティカルで大成功。
GM曰く『伝説に残る級の演説』になってしまい村人のテンション急上昇。
ろくな準備もしないまま(敵の正体を調べる判定には大失敗したウィルマ、弱点等を知らせる事が出来なかったのです。)人狼に突っ込んで行く事になってしまい、結果村の男衆・冒険者一行どちらも壊滅状態に…。
『逃げて村に知らせろ!』と身を呈して壁になってくれた仲間のお陰で、ウィルマだけはボロボロながらも何とか村まで帰り着く事が出来ました。
作戦が失敗した事を告げ、残った女性と子供達だけでも逃がそうと村の長老と相談して他所の村に身を寄せる事に。
吹雪の中、繰り返し響く仲間の断末魔に耳を塞ぎながら村の生き残りを誘導していくウィルマ…という事で見事なまでのバッドエンド。
キャンペーンの第1回目にしてパーティ壊滅、という事に相成ってしまいました。

第2回はリベンジ編。
他のプレイヤーさんは1からキャラを作り直して(前のキャラが死んでしまったので)の参戦です。
別の村に助けを求めに行く道中、一行は巨大な獣に襲われました。
これ以上村人に犠牲を出すまいと奮戦したウィルマでしたが敢えなく倒され村人大ピンチ。
そこに颯爽と現れたのが向かう予定だった村の戦士(新しいPC)達でした。
たまたま見回りで通りかかった戦士達でしたが、人が襲われているのを見過ごせないと獣を追い払い、怪我人を救助してくれました。
『何故女子供ばかりでこんな所にいるのか』と問う戦士達に長老の通訳付きで事情を説明するウィルマ。
事情を飲み込んだ戦士達のリーダーは、ウィルマに向かって驚くべき発言をします。
『お前が俺のものになるのなら生き残りを全員村に迎え入れ、お前の敵討ちにも力を貸してやろう』
ウィルマ&仲間の戦士達仰天。
どうやらリーダーは言葉や肌の色が全く違うウィルマにいたく興味を引かれた模様(ウィルマは南方人である上、ハーフエルフなので。確か北方のこの地域にはエルフがあまりいない、という設定だったはず)。
『俺の女になれ。でなければ要求は一切飲まん』と言い張るリーダーに困惑するウィルマ。
(これはGMの仕掛けだったそう。新しいPCがすんなり絡めるよう、ゲーム開始前に男性キャラのプレイヤーさんに『ウィルマに一目惚れする』という設定をコッソリくじ引きで渡していたんだとか。確かシナリオにラブコメを入れる練習をしたかったとも言ってたような気もしますが)
『こんな所に突っ立っていても』という仲間の戦士のとりなしで何とか避難先の村まで連れて来てもらえたウィルマ達。
ここでまた衝撃の事実が発覚します。
何と戦士のリーダーは村長の息子で、村の実権はほぼ彼が握っているとか。
『村長に訴えれば何とかならないか』と思っていたウィルマ愕然。
『こんな強引な男と結婚なんか出来るか〜!』と暴れてみましたが「仲間の仇を討たなくて良いのか。それに村人の受け入れ先はどうする」の一言に撃沈しました。村を壊滅に導いてしまった者としては、これ以上迷惑をかける訳にはいきません。でもまだ未成年だし結婚なんかしたくない(ハーフエルフは人間よりも成人するのが遅いのです)。
思考のループにはまってしまったウィルマは明確な答えを出さないまま、先に村長に会いに行く事にしました。
村長が『よそ者の女なんぞ』と一蹴してくれる事を期待していたのですが、どうもリーダー今まで散々縁談を蹴っていたらしくむしろ『ようやく連れてきた嫁』と歓迎ムードに。
いよいよ逃げ場がなくなったウィルマでしたが、やっぱり『結婚する』とは言えません。
何とか話題を変えねば!と出した『黄金の車輪』の話に村長が反応します。この村の近くの遺跡にそのような物があったという話に『帰れるかも!?』と期待を抱くウィルマでしたが、目の前の問題は何も片付かないままでした。
悩み続けるウィルマを置き去りに人狼討伐の話を進めるリーダーと戦士達。今まで狩り場にしていた村が無くなればターゲットをこちらに変更してくる事は想像に難くない、と敵討ち云々は別にして人狼討伐は必要です。
生き残った村人に迷惑をかけられないウィルマは仕方なく戦士達を人狼の住み処に案内する事に。
今度は弱点である銀製の武器も用意出来たので、激しい戦いにはなりましたが無事人狼を打ち破る事に成功、ウィルマは仲間達の敵討ちが出来たのでした。
仲間の遺品を回収する事も出来、故郷に連れて帰る事を誓うウィルマ。村長に人狼を倒した報告に戻り、『黄金の車輪』の遺跡に入る許可をもらいました。
前の村の長老や仲良くなった子供達に別れを告げて遺跡にやってきましたが、何故か戦士達も同行しています。
「何でいるのよ?」と訪ねるとリーダーはニヤリと笑って「お前の両親に結婚の挨拶が必要だろう?」と…。
他の2人はリーダーの応援だそうで、味方がいないウィルマは思わず「あたしは『結婚する』なんて約束、した覚えはないんだからね!」と叫ぶ羽目になりましたとさ。

若干揉めつつ黄金の車輪を起動させてみると、無事転移の魔法が働き、一行は北の地を離れる事が出来ました。しかし、遺跡の外に広がる光景はウィルマの故郷のものではなく…。
というところで第2話が終了。残念ながらここでキャンペーンが打ち切りになっています。
GMも設定をガッツリ作り込んでいたようなので、いつか再開出来る事を期待しているのですが。
とりあえずウィルマは故郷に帰って仲間達を弔いたいのです。


極端な出目が続く事は良くあるんですが、その結果村1つ壊滅させて自分だけ生きて帰ってきたというのが衝撃的で、いまだに忘れられないキャラの代表です。

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あきゅろす。
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