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只ひたすらに君を…

「あんみつとーーー」
「……うどんをひとつ」



俺は甘いものが苦手だ。

普通こういう場所では平助みたいなものを頼むのだが、苦手なものは仕方ない。

それにお品書きに“うどん”とあるんだ、問題はない。



ただ



「うどん……」



注文を受け取った女は、少々信じられないというような顔をしていたが。



「斎藤さん、斎藤さんにとって……水月ちゃんって、どんな子ですか?」



目を輝かせてそう聞いてきた。



「水月?そうだな」



俺にとって水月はーーー……





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