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只ひたすらに君を…
4
「斎藤さん」
心配そうに奥から走って来たのは、平助だった。
「もう、大丈夫なんですか?」
俺のことを、ずっと気にかけていたようだ。
「ああ」
本心を言えばそうでもないのだが、いつまでも落胆してはいられない。
「お手合わせ願います」
俺の気持ちを汲んだのか、平助は“一緒に強くなりましょう”と笑顔を見せた。
「お願いします」
俺たちに言葉は要らない。
剣を交えばいい―――
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