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只ひたすらに君を…

はじめーーーー!!



斎藤くんはもちろん、俺たちにもその声はしっかりと聞こえていた。



「み…水月!?」
「斎藤さん、向こうです!」
「ああ!!」



俺たちも、斎藤くんと声のする方へ走った。



「近藤さん」
「トシ?」



トシの瞳が、俺を石にする。



「あんたが幸せを守るなら、俺は平和を守る」



俺には、

その意味が理解できなかった。





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