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只ひたすらに君を…

あと数時間もすれば、斎藤くんたちはここへ来る。

俺は斎藤くんに、何を言ってやれるだろうか。





わからない。





二人には幸せになって欲しい。

だから、今は、ここには来てほしくない。



ここに来れば、水月殿はーーーー





いけない。


来ては。


いけない。





「近藤さーん。斎藤さんと水月ちゃんが来ましたよ!!迎えましょうよ!!」



藤堂くんの知らせが入り、俺は現実を受け入れなくてはいけないことを悟った。



俺がしっかりしなきゃいけない。

気合いを入れなくては。



「よし……」



俺は、今にも泣きそうな空の下に出た。





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あきゅろす。
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