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14:(ズル休みもたまにはね)

「僕の言ったとおりになったじゃない」


そう言って、骸に笑いかける白蘭に骸は軽く溜息をついた。


「そうですね」


自分たちの手を握ったまま、スヤスヤ眠る愛は、幾分か落ち着いたようで、熱もすっかり下がっている。


そして、愛の隣では綱吉が一緒に眠っていた。


愛が、数時間前に三人を引き止めて、傍にいて欲しいと言った事で、一緒にここで眠ることになった三人。


年の差ということもあり、綱吉が愛の隣で眠ることになり、二人は床に敷き布団を敷いた。


「布団敷いても、これじゃ寝られないよね」


「放せばいいじゃないですか」


「嫌だよ、骸君こそ放せばいいじゃない」


「…放れないですから」


二人とも互いに意地を張り合いながら、愛の手を一晩中放すことはなかった。




***

「んっ…」


朝方、とは言ってもまだ日が昇る前に目を覚ました愛はゆっくりと上体を起こす。


「!……」


視界がはっきりしてきて、自分の周りを見回せば、両手は白蘭と骸にしっかりと握られたままで、隣には綱吉が静かに眠っていた。


それを確認した彼女は、再び布団に潜り、温かくてくすぐったい気持ちになりながら、そっと囁いた。


「皆大好きっ」


愛は小さくそう呟くと一晩中ついていてくれた三人を思い、また眠りに落ちた。




....
(愛、遅刻するよ?)
(んー…、)
(今日も休む気ですか?)
(んー…、)
(四人でのんびりする?)
(うんっ)

───…
(((──…クスッ、)))


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あきゅろす。
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