その後開かれたベスト4の発表とコンソレーションにでる二校の発表。ベスト4に選ばれたのは、青学・山吹・銀華・不動峰の四高。 そして、コンソレーションに出る二校は、何とあの氷帝とルドルフに決まったらしい。跡部さんあんな態度とってたくせに負けてんじゃん。 って、あたしは結局軽い熱中症になって気を失っていたみたいなんだけどね。バカだー…← 「もう平気?」 「うん」 大会からの帰り、青学の皆でまとまって歩いてると、前から顔なじみの人が近寄ってくるのが見えた。 「あ…」 「美咲か」 「「?!」」 あたしが立ち止まると、顔なじみの彼も立ち止まってあたしを見下ろす。相変わらずの挑発的な瞳で。 一方、青学の皆はあたしが彼、跡部さんと知り合いだったのが意外だったのか吃驚してるみたいだけど。 「お久しぶりです」 「ああ、お前青学のマネージャーやってたのか」 「はい、まあ…」 そう言えばあの時、詳しいことは何も話してないんだったな…。 「で、熱中症でぶっ倒れたのかよ」 「ほっといてください」 この人、人の気にしてることを鼻で笑い飛ばして言ったよ。しかも何で熱中症で倒れたこと知ってるんだ。 「この俺様が心配してやったんだぞ?アーン」 「わ、分かりましたから//近いですっ!心配ありがたいですけど!近いのは心臓に悪いですから!」 そっと頬に伸ばされた跡部さんの手に慌てて後退するあたしを見て、喉を鳴らして可笑しそうに笑う彼は相変わらずで。 「相変わらず面白い奴だな」 「ちょっと、さっきから見てればアンタ美咲の何」 そんなあたし達のやりとりに割り込んできたのは彼氏であるリョーマで、かなりご立腹のご様子。でもこんな時に何だけど、あたしの前に立ってくれたリョーマは格好よくって、トキメいちゃった。 「お前、青学のルーキーだったか」 「…」 「そんな顔すんな、こいつとはまだ何にもねぇよ」 「誤解招くような言い方しないで下さい//っ」 「ははっ、じゃあまたな」 最後まで俺様な人だった!去っていく跡部さんにアッカンベーをしてからリョーマを見上げると、まだ不機嫌みたいで帽子で顔を隠された。 「美咲って顔広いんだにゃー」 「みたいだね」 感心したように呟く菊丸に同意する不二は、美咲と越前の様子を見て小さく笑った。 「跡部の好みのタイプは香山か…」 「何メモってンスか…」 眼鏡を光らせてノートにペンを走らせる乾に突っ込む海堂は、少し顔をひきつらせていて。 「こりゃあライバル多いなあ、多いぜ」 「お前等、人の恋路に茶々入れるなよ」 面白そうに越前と美咲を見つめる桃城に頭を抱える大石はまたキリキリと胃が痛むのを感じていた。 「手塚、ほっといていいの?」 「帰るぞ」 心配気に見守る河村に対し、部員たちのまとまりのなさに、手塚は苛々しながら先に行ってしまった。 そして問題の二人はというと──、 「リョーマー?誤解しないでよっ」 「誤解されるようなことしたの美咲じゃん」 「跡部さんとは何でもないんだって。あたしが好きなのはリョーマだけだからっ」 「煤cあっそ//」 結局いちゃついてるようにしか見えないですね(笑) 一週間後行われる準決勝とコンソレーションはまたまた大波乱の予感です。 .... (ん、) (え、なーに?) (手、かして) (あ、はいっ//) |