[携帯モード] [URL送信]

腹黒カレシのお気に入り
残念なイケメン

「あ〜、柏木先輩だぁ〜」
「やっぱり、”見た目は” 超イケメン〜」


ある日の朝。
白衣を着こなし、爽やかな風と女の子達の黄色い歓声を浴びながら、颯爽と廊下を歩く1人のイケメンがいた。

けれど、口々に皆んなは言う。


「本当に”見た目は”イケメン〜!」
「”見た目は”ね〜!」


何故、そう言われるのか…。

それは……


「ねぇ、君」


何かに気付き、そのイケメンは、ある一人の女の子に話し掛ける。


「…え、」


声を掛けるだけで、顔を赤らめる女の子。
しかし、そのイケメンから無表情のまま発せられた言葉は、


「…鼻から毛、出てるよ」


だった。


すると、その女の子は、別の意味で、顔を赤らめ、何処かに走り去って行ってしまった。


……そう。原因は、これ。
デリカシーの無さと、無愛想な性格だった。



[次へ#]

1/4ページ


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!