オタクな甲斐井くん?
ペロ…ペロ
「んー…くすぐったい」
何かに舐められている気がして目をゆっくり開く…
「あ、お前か」
自然と顔が緩んでしまう。手のひらで小さい頭を包みこんで目の下を親指でさすってあげると、気持ち良さそうに目を細めてくれた
「起こしてくれて、ありがとうございます。
起きますか」
『おはようございます。』…と
家族に一斉送信すると準備を整え、制服に着替える
今日の朝食は…あ、材料とか買うの忘れてました…昨日バタバタしましたし…トーストですませよう
パンをこんがり焼いて、バターを塗る
市販で買っておいたサラダと一緒に朝はそれだけで過ごした
今日は、早起きだったので、ゆっくり幸せの時間を過ごすことが出来た
ブルもちょうど、ご飯を食べ終えていた
「いきますか、おいで、ブル」
んにゃ〜
か細い声で近づいてきたのを、そっと抱き上げ今日からまた気持ちを切り替え、玄関を出た
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現在教室…
あの後、ブルを再会した場所に離し、名残惜しかったが、教室にやって来た
が、早すぎました…
学校は9時から始まるのにただ今、朝の7時30分…朝食を食べてから、だいぶ経ったと思ってたんですけど…時間の流れが怖い
誰もいない教室で自分の机に座る
けど、する事もないし、少しだけ寝ようかな…
目を閉じると、差し込んでくる春の陽気と少し開いた窓から入ってくる心地よい風を感じながら、眠りにつくのであった
朱里が眠りについて、数分後…
誰かが教室へ入ってくる
カタ…
その人物は何時もと同じく朝早くに来て、誰もいない教室で、あることをしようとしていた
のだが、今日は何かが違う
教室には既に誰かがいて、窓の方に顔を向けながら、眠っている様子だった
近づいてみると、微かに寝息が聞こえる
その席は確か…
「転…校生?」
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