02 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「ぼ、僕、実は、生徒会の顧問もやってて、真田くんの事情はき、聴いてるよ?」 あれからあの近距離をバタバタして戻ってきた黒崎先生とともに教室に向かっている最中そんな事を言われた 「だ、だから、真田くん、うちのクラスなんじゃないかな?」 一石二鳥だしと言ってえへへと笑う黒崎先生 なるほどですね 担任兼顧問ですか それなら、話は早いし、こちらとしても楽です。梓さん、サポートをちゃんとしてくれるみたいで良かった 「色々頼ってしまうかもしれませんが、よろしくお願いしますね」 と改めて、ペコリと頭を下げる 「い、いや!僕なんか!生徒会なんて今年は異例の一年生ばっかりだし!あんまり、気を張る必要はないんじゃないかな?色んな意味で気をつけた方がいいとは、お、思うけど…」 と言いにくそうに横目で見てくる 頷くと先生から目線を外し、 足元の少し先を見据えながら、考え事をするが、足はそのまま進める 全員一年生… それは聞いてなかった… 普通は、3年か2年のはずだけど… あのランキングかな… それと、先生が気をつけろというのはきっとあの事…ですよね あらかた、そう言うことは心得てはいた が、今日の様に油断するとまたいつ面倒事に巻き込まれるかは分からないから、気を抜かないでいかないと… 今度は目線を前に向け、 「そうですね」 心で考えている事をそんな一言で終わらす 「さ、真田くんはすごいね…」 [*前へ][次へ#] [戻る] |