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初見


・・・・・・

決断はしました…しましたけど…
今何が起こっているんでしょう…
俺は狭くて、暗いところに居ます

そして、同じ空間では理解出来ない事が起こっていた

















遡ること、数十分前……
学校までまだ少し時間があるため、校内探索として、色々見て回ろうと見取り図を手にウロウロしていた

これから生活する場ですし、少しでも見ておこう。本当は食堂とか見たいですけど。

なんて呑気に考えていた
その行動が事の発端だった


しばらくウロウロしていると、強い風が吹いた。いきなりのことで、見取り図を手にしていた手はあまり力が入っておらず、風にさらわれてしまった。

「あっ」とトコトコ追いかけていくと、丁度一つ窓が空いていた、教室っぽい部屋に入って行くのが見えた。

あまり良くないが、あれが無いと、学園内は広すぎて迷子になってしまうので、外から窓を飛び越え中へ入った

暗くてよく見えないですね。…
!あ、ありました。良かった。

白い紙だったのですぐに見つかった。
目的も果たしたし、出て行こうとすると、小さな足音が聞こえた
かと思うと、その足音は近く、大きくなっていく

何を思ったのか、俺はすかさず、空いている物置に隠れた

ガラッ
隠れた直後に開かれた扉

タンタンと入ってくる足音の後に

二つの話し声が聞こえた



「先輩…ここで…するんですか?」

緊張しているかのような
猫撫でな声と

「嫌なのー?」

それとは対象的に呑気な声が響く

「嫌だったら、別にー、いーけどー」

「い、嫌じゃないです!
し、してほしいです!」

「へー、じゃあー、始めよっかー」にこり

そんな合図とともに、小柄な男の子が固そうな机の上に押し倒される

何がはじまるんでしょう?
出るに出られないこの状況だったので、2人の様子を興味本位で覗いて見た




えっ?と無表情な顔が目を見張る
思わず出てしまった疑問…


男同士でキ、キスし、してます!
何故っ?え、しかもなんか激しいっ
母さんと父さんがしてるの見たときさえ少し引いてしまったのに、こんなの本気で引きます

さーっと血の気が引いていく





あっ、もしかして、梓さんが言ってたのって…





空き教室…

にゃんにゃん…

…これか!!!






変な方程式で答えを導き出していると

「やぁ、先、輩・・・こっちも・・・」

何か訴えている小柄な子
自体は進行していて、男は男の子の大事な部分に手をかけはじめた

「あっ、あっ、もっとぉ」

と女の子のような喘ぎ声が朱里の耳にまで響いてきた

やめてくださいー!いけませんー!
早くこの場から逃げたい。
思わず急いで、耳を塞ぐと

ガタッッ

「えっ!!」小柄な子がびっくりして起き上がった


男も音に反応し、行為をやめて
「誰かいるのぉー?」と
間延びした声でその音に話しかける


あー、これ、すごく危ない状況ですよね。
よし、見つかったら逃げましょうか。
こうゆう時に限って何故か冷静になれる。開き直りのスキルが身につきました。



コツコツ…と徐々にこちらに近付いてくる


自分が入っている、物置の近くまで来ると立ち止まったのが分かった

まるでホラー映画だ

ガチャと一気に扉が開かれる
すると、その男はニヤッと笑う



「子猫ちゃん、みーつけたー」




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