08
ブラック朱里が降臨した後…
気を取り直して、ようやく家族が揃った
と言うことはやっとの事で朝食を食べることができる
真智が人数分のご飯とお味噌汁を鼻歌をうたいながらいれ、お盆に乗せて1人ずつの前に並べていく
とっくに冷めてしまったおかずは温め直し、再び食欲をそそる香りを取り戻していた
手を合わせ、有兎が
「いただきます」と言うとそれに続いて
「「「いただきます」」」と
食べ物と食事作ってくれた人の感謝の気持ちを込めた言葉を言ってから、皆で食べ始めた
一口食べれば、今までのストレスが吹っ飛ぶように幸せな気持ちになる
そんな朱里の周りには本人は気づかないほわんほわんとお花が飛び交う
「母さん、今日もとても美味しいです」
ニコッ
(((カシャァ
まるでその時を待ち構えていたように、3台の携帯のカメラが俺の方向を向いていた
そして、何事もなかったかのようにしまわれる
「とってもうれしい!
でも、焼いたりしただけよ?ふふふ」
少しいたずらっぽくわらった母は
何事もなかったかのよう話す
「そんなことないよ!真智が手を加えたものなら、全て美味しくなる、たとえ焼いただけだとしても、なぁ?湘里?」
父も同じく
「うん、うまい。」
兄も同じく
もうめんどくさいのでつっこむのはやめました
今日の朝で色んな事を諦めた気がしますね…
と言う心の呟きは誰にも届かなかった
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