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06

ようやくひと段落し、目的があるリビングへ向かって足を進める

そんなリビングでは

「真智〜、今日もかわいいね!
好きだよー!」

「有兎さん、私も好きー」

ぎゅーー

というやり取りが繰り広げられている


……
カタッ
そんな2人にお構いなしで自分の席に座る

目の前にはイチャイチャしている両親

温度差が激しすぎる空間

毎朝これな両親に最初はやめるよう促した
しかし、「父さんと母さんはお互いの愛を確かめあっていないと死んじゃう!」

…そうなので



あきらめました
死んでもらっては困るし、1番はめんどくさいので


ボーっとしながら二人の様子を伺っていると

ふわっと柔軟剤の香りが香った
かと思うと、後ろからスッと大きな手によって視界を遮られた

「父さん、母さん、朱里にそんなもの見せないで。」

低く、色気を放つ声が二人の世界へ入り込む

視界を遮っている手をそっと握り下に下げるとゆっくり振り返る

そこにはきっちりとした制服に身を包み、先ほどの寝癖がついていた髪はきれいにセットされ、そこら辺を歩いていたら思わず振り返っしまいそうな顔だちをしているが、その表情からは何の感情もあまり感じられない雰囲気の男が立っていた

その男の目線が、イチャイチャしていた二人から、下に視線を下ろすと、ふわっと微笑みかける

そして、顔だけ振り向いていた俺の頬に品やかな手が壊れものを扱うよう大事に添えられる、、、


「朱里?

18秒で準備出来たよ?

”湘里好き”って言って?」



真顔でこんなこと言ってくる
兄、再登場です






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あきゅろす。
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