03
コンコンコン………
返事がないということは起こさなければならないですよね…
ガチャ
シンっと静まりかえり、今だ閉まったカーテンからは少しだけ光が差し込んでいる
遠慮せずにベッドの上の布団がこんもりした物体に向かって一直線に向かう
その物体を上から見下し、声を掛ける
「朝ですよ
朝食の準備もできています
30秒で支度して下さい」
声を掛けるとその物体がモゾモゾと動き出した
「さっさと準備…うわっ」
改めて声を掛けようしたがその言葉はするりと伸びてきた手に腕をひっぱられ、その物体の中に引き込まれる事によって遮られた
スリスリスリスリスリスリスリスリ…以下略
「何してるんですか…兄さん」
ほんと…何してるんですか
心の中でもう一度問いた
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