とあるAさんとBさんの日常
1
「…なあなあ、ひろ、ひーろ、」
「んー…、」
「なあひろってばー。本よりこっち見てよー。ひーろー、」
「あー…はいはい、なーに」
「ひろーっ!今日は何の日でしょーかっ?」
「…んー、あー、バナナの日ー?」
「え、あ、バナナ?!いやそんな破廉恥な日なの今日?!ひろが俺のバナナ…俺のバナナをひろが………」
「なあにブツブツ変態な妄想してんのー。バカでしょー」
「え、いや、ち、違うんだよひろっ!そうじゃなくて!」
「そうじゃなくてぇー?」
「そ、そうじゃなくてそのっ、」
「何さもうー、」
「あ、え、っと。……本当に、分かんない、のっ、??」
「んー、判んないねー」
「そ、そんなあー‥‥」
「…」
「ぐすっ。きょっ今日はさっ、今日はさっ、今日は‥‥やっと、やっとひろと付き合えた一周年記念日なのにぃー‥っ」
「………はあ、知ってるよ、そんなこと。ほら泣かないでよ恭一。折角のイケメンが台無しだよ恭一」
「ほああああっ………ひーろーおおぉっ!」
勢い余って抱き着いた恭一くんを優しい目で見ながら抱き締める、ひろくんでした。
ひろくんのが身長ちっさいけど。
―願わくば、何年もこの日を、君と一緒に。
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