小説「寂寥の追憶」
2日 火 PM3:12
ピリリリー、ピリリリー、ピリリリー、ピ、
「もしもし?」
「コンラッド、俺だ」
「翔、どうした?こんな時間に」
「実は、お前に頼みたいことがある」
「はぁ?頼み?何だよいきなり。・・・・まぁ、いい。で、何だ?」
「俺に何かあったときは、そのときは裕太を頼む。あいつ、見掛けより弱いから」
「何かと思えば、何だよ。“何かあったとき”って、どういうことだ」
「その言葉通りだ」
「本当にお前はいつも急すぎるって!まったく。わかった、頼まれてやる!」
「ありがとう、コンラッド」
兄貴と兄貴の幼馴染みで親友のコンラッド・ウェラーが、こんな話をしていたなんて、俺はまだ知らなかった。
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