BASARA くりすますのお話2 十二月二十四日 今日はまた一段とご機嫌な旦那 「旦那ぁ、随分とご機嫌だねぇ」 「それは当たり前だ。今日の夜でござるからな」 「あぁ、例の貢ぎ物ってやつ?」 「そうでござるよ」 「白い髭で赤い着物だっけ?」 「よく知っているな。佐助も誰かに教えてもらったのか?」 「うっ…、あっ…うん」 「そうか。とても優しいお人柄だというぞ。佐助もお願いしたらいい」 「そだね、でもいいよ、俺様は」 「なんだ、遠慮深い奴でござるな」 旦那、それはあくまでもお話よ? それも西洋の。 ここ国にはない習慣だからね……。 まっ、俺様も知ったのはついこの間だから。ほら例の場所でさ 「早く夜にならぬかな…。さんたなんとか殿に会ってみたい」 「旦那ってば主旨違ってるって!会うのが目的じゃないでしょ?」 「そうであるが、気にはなるでござるよ」 「ちゃんと寝てないと貰えないよ?」 「それは困るぞ!!でも気になる……。そうだっ!!佐助! 「お断り!!」」 どうせ、天井裏で見張ってろって言うんでしょ? まぁ、それに俺様も今夜は色々と計画があるから無理だしね。 [*前へ][次へ#] [戻る] |