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BASARA

「佐助さん、幸は学校ではちゃんとやっていますか?」

「幸村?俺なんかと違ってちゃんとやってるから心配しなくっていいって」

「佐助さん…、いつもお願いしていますよね?幸村とは呼ばないでくれと…」

「あ〜、そう…だったね。気をつけるよ」






この人苦手なんだよなぁ…。
なんか堅苦しくって…。





いや、真面目に母親やってくれてるし、家の事も自分でやるし、派手に着飾ったりしてないし…






いいとは思うけど、たま〜に堅苦しく感じんのよ。未だに俺や、亡くなった母親に遠慮してるというかなんていうか…。






「本当、幸はよくやっているから安心してよ」






ほっとした表情になる紗英さん。
あっ…、紗英さんは今目の前にいる母親ね。






後妻なんだ、この人。
母さんとは呼ぶなと言われ、一緒に暮らし始めた時から紗英さんと呼んでいる。







んで、10年たってるのに俺は佐助さん。







ねっ?
堅苦しいでしょ?








「只今、戻りました」

「よっ、おかえりー。早かったじゃん」

「そうか?これでも…」

「幸っ!!」

「はっ…はいっ!」

「いつまでそんな格好でいるのです!!早く着替えてらっしゃいっ!!」

「すみません…。今すぐに着替えて参ります」







すぐに離れへと向かう幸村

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